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正中頸嚢胞とは?原因と治療法を詳しく解説

少し前に家族が脂肪腫らしきものになったと書きましたが実は事態の進展が見られました。耳鼻咽喉科に行ったところ、下された診断が「正中頸嚢胞」という何とも聞き慣れないものでした。

10万人に一人の割り合いで見られる病気(本当かな?)と言うことでとても珍しかったので記事にして解説したいと思います。正中頸嚢胞の疑いがある方は参考にしてください。
 

正中頸嚢胞とは?その原因

正中頸嚢胞(せいちゅうけいのうほう)とは首の喉ぼとけの上辺りにできるもので、胎生期にできた管が残ってしまい袋を形成するものです。なの正中頸嚢胞は先天性のものと言うことができます。(側頸嚢胞は首の側部にできるものです)

今回正中頸嚢胞になった家族に詳しく話を聞いてみると、やはり生まれた時に首のあたりに脂肪の塊のようなものがあったそうです。なおかつ10歳位の時にも同様に脂肪が出てきたので「薬を使って散らしたらしい」そうです。(何の薬かは特定できませんでした)

それからうん十年の歳月をかけて再び出現してくるわけですから人の身体って本当に興味深いですね。(本人はとても面倒くさそうでしたが・・)

なぜこの度正中頸嚢胞の問題が取り沙汰されたかと言うと、突然(約3日の間)に顎の横脇部分が膨らんできたからです。その際には大体2センチ強の大きさでした。

自分では原因が分からなかったので病院に行くことにしました。

正中頸嚢胞の診断方法

まずは耳鼻科へ行きました。

一通りの診察を終えてから鼻の穴から内視鏡を入れて検査したところ、喉のあたりに炎症が見られたようです。その日は抗生物質をもらい、次回の造影剤を使ったCT撮影の予約をして終了でした。

抗生物質を飲んだところ大きな脂肪の塊らしきものが少しずつ小さくなるのを感じました。一時の間、皮膚の色が若干黄色くなってから更に塊が小さくなり収まりました。(完全に収まった時、位置は横からほぼ正面に確認できました)

そして次の時に造影剤CTを撮ったところ病名が正中頸嚢胞ということでした。担当医曰く手術でもどちらでも良いとのことでした。

今回抗生物質を飲んで急激に塊が小さくなったので癌の可能性は排除できたと思います。(原因は多分元々あった正中頸嚢胞が何らかの原因で感染して大きくなっただけらしい)

急いで手術するものでもなさそうだったので今回はパスすることに。次回同じような症状が出た時のために一応抗生物質だけはもらっておきました。

肝心の癌の可能性ですが、正中頸嚢胞自体10万人に1人の確率でなおかつ癌に合併するのは1%のようです。単純計算で行くと1億人に一人の確率なので今回は99%の方と見なして手術は見送りです。

正中頸嚢胞で乳頭癌の発生があったものが一例だけ確認できました。[参考資料] 正中頸嚢胞に発生した乳頭癌の1例

正中頸嚢胞の治療方法

正中頸嚢胞は耳鼻咽喉科で診察してくれます。医師が仰られた唯一の治療方法は手術です。なぜなら仮に塊が小さくなったとしても再発する恐れがあるからです。

正中頸嚢胞を取り除く際には元から除く関係で骨の一部も削るのですがスムーズに行けば一週間程度の入院で済ませることができます。では一部で見られるOK432(ピシバニール)を注射する方法は有効なのでしょうか?

実際ガマ腫であればピシバニールの有効性が確認されており、厚生労働省でも認可が下りています。[参考資料] 厚生労働省:医薬品の適応外使用に係る保険診療上の取扱いについて

(CTRL+Fキーを同時に押すとページ内検索ができます。「ピシバニール」と入力すれば該当箇所にたどり着けるはずです)

しかし正中頸嚢胞に対してはピシバニールの有効性は確認されておらず保険診療外なので一般的な医師はピシバニールの治療法はすすめてこないと思います。

膨らんできたりして外見に影響を及ぼすのでなければ正中頸嚢胞は急ぎで手術をするものではなさそうです。(もちろん決定は自己責任ですが)しかし今回のような感染-炎症を望まないのであれば根治治療となる手術による除去は必要不可欠になるでしょう。
 
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