問診の様子

膝の痛みで病院に行った時に機器による詳しい検査を行う前に問診をすることが少なくありません。医師にとっても患者さんの情報を集める貴重な機会となります。

問診の順番が回ってきてから始めて何を言おうかと考えると、なかなか思ったとおりに話せないものです。できれば病院に行く前に前もって話したい内容を整理してから問診に臨むと良いでしょう。

問診前にまとめておきたい膝の痛み一覧

いつから?

痛みに関する時間的な要素は2種類あります。最初に痛くなった時と病院へ通わざるを得なくなった時です。

例えば数年前から膝が痛かったけど少し経つと痛みが治まっていたが、この1ヶ月は座った状態から立つと痛みが強くなってきたと言う具合いです。

別の点としては「突然痛くなった」のか「徐々に痛くなったのか」病院へ来るまでの時間的な経緯です。大抵の方は変形性膝関節症で来院されますが、他の疾患の可能性もあるので医師は参考にします。

どの部分が?

具体的に膝のどの部分が痛むのか説明しましょう。言葉で表現するのが難しければ問診の際に痛む箇所を指差しても構いません。医師は触診の際に圧痛点を探す目安にします。

どうすると痛むか?

生活の中の具体的な動作を例に挙げると分かりやすく説明できます。例えば「正座をしている状態から立つ時」とか「階段を降りる時」と言った具合にです。

もし分かれば膝の具体的に動作も説明しましょう。どのように曲げると痛いのか、ひねると痛むのか、何もしなくても痛い時があるのか伝えます。

何もしなくても痛むのであれば持続の範囲を伝えます。朝起きた時の一時間や、寝るときも断続的に痛むなどです。

どのように痛いのか?

痛みにもズキッとするようなものから鈍痛のような重苦しさが残るものまで様々です。痛みの種類に加えて程度も説明しましょう。

痛み以外の状態はどうか?

膝に水が溜まっていて重苦しいとか、朝起きた時に関節がこわばると言った点です。他にも熱感があるとか痛み以外にも気になる点があれば知らせておきます。

以前のケガの経歴

膝のケガといえば半月板や靭帯の損傷がメインになります。”以前”というのは数十年前のことも含まれます。例えば学生の時にスポーツをしてケガをしたとか、車を運転していた際に事故に遭い靭帯を損傷したなどです。

家族の病歴

膝関節症であれば該当しませんが、もしリウマチや痛風などの疾患が潜んでいそうな場合、医師は家族の病歴を聞いてくることがあります。

遺伝性の疾患の可能性を考慮されることがあるので、家族の中に遺伝が関係する疾患の有無を確認しておきましょう。

職業も関係する

職業の種類によっては膝に負担をかけやすいものがあります。重いものを運ぶ職業はそれに該当します。農家の方であれば野菜が入ったケースを運びますし、土木業の方であれば重い物を持ちますよね。

長年の業務が膝にも影響を及ぼすことがあるので、既に辞めた仕事でも「重い物」を運ぶ仕事をしていなかったか思い返してみましょう。

メモに書いておくと上手に伝えられる

問診の時になって緊張してしまって思うように言えないことがあるので、できれば前もってメモしておくのが効果的です。時間の関係で全て伝えられそうになかったらメモをそのまま渡しても構いません。