ウォーキングをしている夫婦

運動療法は多くのひざ関節症の方に役立つものですが「スポーツ」となると意味合いが若干異なります。

ここでは「運動療法」と言うのはあくまでも膝の機能回復を目的とするもので「スポーツ」は自分が楽しむために行なうものと定義します。

ひざ関節症の疑いのある方や現在通院している方は医師との相談の上、どの程度の運動が許容範囲なのか指示を仰ぐ必要があります。

急に張り切って行なうと膝を痛めることに

ウォーキングは比較的行いやすい運動療法の一つです。しかし張り切り過ぎて最初から歩きすぎてしまうと逆に膝を痛めてしまうことがあるので注意が必要です。

自分で目標設定をして到達すると達成感があるのですが、あくまでも目的は膝の機能回復にありますので「運動療法」という観点で取り組まれることをおすすめします。

自分の膝の状態を見ながら医師との相談の上で運動量をコントロールしてゆけば徐々に体力や筋肉も付きます。ある程度の期間続けてゆくとどんな時には控えたほうが良いのかなどの判断もできるようになります。

一般的には 散歩やウォーキング、サイクリンなどがあります。水泳に関しては泳げなくても水中歩行が可能ですが、場所を選びますし人によっては向かないこともあるので限定的です。

では、実際のスポーツに関してはどうでしょうか?

運動療法になり得るスポーツとは?

大きな条件の一つは膝に負担がかかりにくい軽めのスポーツで競技性の少ないものです。例えば卓球や水泳、ハイキングなどのレクリエーションでの歩行も役立ちます。

一方、膝を踏み込むスポーツは負担がかかりやすいですが、サッカーやバスケットボール、テニスなどは膝を傷めやすい代表例です。

意外と山歩きなどもコースが平坦でないと膝を痛めますし歩行距離をきちんと計算していないと結果的に余分な負担がかかります。

競技性のある スポーツも膝を傷めやすいです。理由は協議に夢中になってしまい、膝を痛めているのを忘れてしまって無理をしやすいからです。レクリエーション程度にしておくのが無難です。

もし過去にスポーツによる膝の損傷が原因でひざ関節症になっている二次性の方であればスポーツ医との相談の上どのようなスポーツを行えるか話あうのがベターです。