運動療法のアドバイス

運動療法の種類もひざ関節症の度合いによって異なってきます。運動のメニューは医師の診断を元に決めてゆきますが、大まかな目安として参考にされてください。

初期の程度:膝の痛みはあるものの、十分に歩行ができる程度の度合いです。まずは筋力トレーニングとストレッチで膝の周辺の筋肉をつけて動きを改善させます。

その後は有酸素運動、特にウォーキングを中心として運動療法を進めてゆきます。1ヶ月もすれば確実に効果が表れてきますが痛みがなくなったからといって止めるのではなく「継続」がポイントです。

炎症などの急性症状が出ている場合には最初に投薬で炎症を十分に抑えてから運動療法に取り組みます。

中程度の症状: このタイプの多くの方は既にひざ関節症が進行してから時間が経過している方で、膝の可動域が制限されている(拘縮)状態が見られることがあります。

まずはストレッチを行って可動域を広げてから筋力トレーニングを行います。痛みや症状の度合いによっては初期と同じようにウォーキングなどを行います。

重度の症状: 投薬を行い現在の強い痛みを緩和しながらストレッチを中心として行ってゆきます。重度の方の場合には数ヶ月以内に改善が見られなければ手術に踏み切る可能性があります。→ 手術療法

手術後はリハビリの一環としてストレッチと筋力トレーニングを行います。どの手術についても言えることですが、再手術にならないように引き続き運動療法は必要になります。