男性医師

病院で変形性ひざ関節変形症と診断されたら運動療法を中心として治療を進めてゆきますが現在生じている痛みを緩和する目的で薬物療法を用います。

使うことのできるのは3タイプのものになります。

内服薬

一般的に広く使われているのが飲み薬のタイプです。消炎鎮痛剤のタイプで簡単に使うことができます。

一つ注意したいのが他院や他科で治療を受けている時の薬の飲み合わせです。もし別の疾患で薬を服用しているのであれば事前に医師に伝えましょう。

長期間にわたって消炎鎮痛剤を飲むと胃に影響を及ぼすこともありますし、高齢者の場合は副作用に注意が必要なこともあるので服用量については医師との相談が必要です。

長期間鎮痛剤を飲み続けるのも体にはプラスになりませんし、そもそも炎症の元が治まらなければ解決にならないので運動療法を必要になってきます。

外用薬

外用薬とは湿布などの貼り薬や塗り薬のことで、内服薬で副作用がある方は積極的に活用することができます。

内服薬のように全身に効き目が及ぶのではなくあくまでも膝に限定して使うことができるので便利です。貼り薬か塗り薬かは好みや用途によって使い分けることができます。

外用薬も「薬」なので全く副作用が無い訳ではありません。人によっては皮膚炎になることもあるので皮膚の弱い方は注意しましょう。薬はあくまでも対処療法なので原因となっている部分の改善が必要です。

坐薬

膝の痛みで坐薬を使うことは少ないかもしれませんが、痛みが特に強い時に用いることができます。即効性があるのが特徴ですが内服薬と同様に副作用が起こることがあります。

坐薬自体は扱い慣れていないと少々使いづらいかもしれません。

薬にはそれぞれ特徴があるので、患者さんの体質や状況に応じて使い分けることができます。最初は担当の医師と相談しつつ、短い期間で出してもらえば合わなかった時に他の方法に変えやすいです。