膝の痛みの急性的な痛みについては投薬を中心した治療で痛みを緩和しますが、機能的な部分に関しては各種の装具を使って膝をサポートします。

個人でも手軽に購入できるものから医師の指導により使用するものまで様々ですが、あくまでも運動療法の補助として捉えて考えていただければと思います。

サポーター

一番手軽に使えるのがサポーターです。膝と周辺を安定させる目的のものと保温を中心としたものとがあり、用途に応じて使い分けることができます。

筋肉の衰えや膝にかかる負荷をサポートする役割があります。商品によってはサイド部分に支柱が付いているものもあり、膝のブレを防ぎ安定性を増してくれます。

必ずしも病院指定のものを購入する必要もないと思いますが、病院に通っている方は必ず医師に見せて確認することをおすすめします。

気をつけたいのがサイズの大小です。あまりキツすぎるのも膝と周辺部分の血流を阻害するので避けなければなりません。繰り返しになりますが、あくまでも運動療法の補助的なものと考えて頼り過ぎないようにしましょう。

足底板

変形性ひざ関節症が進むと膝の片側が削れてきますが日本人の場合は内側が削れてくる割合が多いようです。そうなると膝が徐々にO脚へと変形してゆきます。

これを物理的に負担を軽減する目的で作られたのが足底板です。字の通り足の裏に内側が盛り上がった中敷き状のものを入れて膝の内側への負担を軽減するものです。

靴の中敷き状のものや足に直接装着するサポーター状のものがあります。膝にかかった負担を軽減するためにある程度の高さが必要なため歩行の際のバランスや快適さが問題になります。

いずれにしても採用するかどうかは医師の判断によります。

ブレース

O脚矯正のためや膝の可動域を制限しつつ活動を行なうために用いるのがブレースです。側面には支柱があり、前面もかなり固定する目的があります。

ブレース

種類にもよりますが、見ての通りかなり大掛かりなものになります。その理由からあまり好んで装着するものではないようです。医師の指導と病院の指定により購入した際には保険適用されますので医師にご確認くだささい。

変形性ひざ関節症でブレースを使わなくてはならない状態であれば、症状がかなりの程度進行していると言えるでしょう。場合によっては手術も視野に入れながら医師と検討することになります。