運動療法のアドバイス

膝の痛みを軽減する上で温熱療法は一般的に行われている方法です。

膝を温めることで血行が改善されるので筋肉がほぐれたり新陳代謝を促進したり、靭帯などの組織が伸びやすくなります。病院で行う物理療法を自宅でもできる方法があります。

注意を一言

変形性ひざ関節症には温熱療法は効果的ですが、細菌の感染による炎症や出血がある時は温めてはいけません。まずは医師による診断と指導のもとで温熱療法を行いましょう。

超短波治療法やマイクロウェーブ、超音波治療法などの機器を使うものやホットパックのような比較的簡単なものまで幅広くありますが主に病院で行う方法です。

違いは温める組織の対象や範囲です。病院によって備え付いている機器も異なりますし、禁忌などもありますので医師の指導のもとに行います。

家庭でも簡単に行える方法とは?

最も簡単に行える方法として入浴があります。変形性ひざ関節症に悩まされている方の多くが入浴後に膝の調子が良くなるのを感じるのではないでしょうか。

入浴自体は効果的な方法の一つですが一日の間に何度もできるものではないので、膝の局所のみを温めるのであれば蒸しタオルやカイロを使うこともできます。

注意をしたいのが低温やけどです。長時間当てているとうっかりしてしまいやけどをする恐れがあります。定期的に膝の状態をチェックしましょう。就寝時には当てたまま寝てしまうことがあるので控えましょう。

寒冷療法-アイシングに注意が必要な理由

アイシングが必要なのは膝をケガして急性の炎症が起きている時です。冷蔵庫で作った氷をビニール袋に入れて膝に当てることもできますが、冷やし方によっては凍傷になる恐れもありますので慎重に使いましょう。

ちょっと氷が溶けだしているくらいの方が使用には安全です。しかし長時間当てておくのではなく、20分弱当てたら同じ位の時間を休ませて3セットほど行います。タオルを当てると冷えすぎずに済みます。

いずれにしても変性性ひざ関節症の時には温熱療法が効果的なのでアイシングは通常必要ないでしょう。