多くの人が膝の痛みに悩まされていますが大多数は変形性ひざ関節症です。関節症は主に2種類あり、一次性と二次性に分けることができます。

一次性のひざ関節症

一次性のひざ関節症というのは、これと言ってひざに損傷やケガをしたことがないのに痛くなってくるタイプです。

最初はひざがこわばったり少し痛くなり始めますが、時間が経つと治まってきます。40~50代から症状が出始めるので「歳かな?」と思いながら徐々に進行してゆきます。

この段階で運動療法などを行っていなければ筋肉は自然と衰えてゆく一方なので膝の関節に負担がかかり軟骨がすり減ってゆきます。日本人の多くが関節の内側が減るのでO脚になってゆきます。

痛みの頻度が強くなった時点で初めて病院を訪れて「変形性ひざ関節症」と診断されることになります。自分で気づくのが早かったり病院にすぐ行っていれば進行を食い止められますが、人によっては手術以外に方法がない場合もあります。

ひざ関節症のほとんどが「一次性」に該当します。

二次性のひざ関節症

二次性のひざ関節症の方は以前に半月板や靭帯を断裂/切断しており何らかの治療を受けたことがあるタイプの人です。過去のケガが原因でひざ関節症になっているのです。

このタイプの人のほうが原因を理解しているので早い段階で運動療法を講じやすいです。若い時に膝のケガをしていると「年取ってから痛くなるよ」と医者に言われているので直ぐに気が付きます。

過去のケガが引き金になっている点はデメリットですが、できるだけ早めに運動療法で悪化を食い止められるというメリットもあります。

まとめると、過去にケガなどの明確な痛みの原因があるか無いかで一次性/二次性に分類します。