変形性ひざ関節症に悩まされている方の中にはひざに水がたまる症状に悩まされている方も少なくありません。

原因を詳しく解説しています。

炎症が起こると過剰に関節液が作られる

ひざの関節内には元々関節液が分泌されており3ml程度の量に保たれています。しかし関節内に傷が付くと、かけらが関節内を浮遊するようになり滑膜を刺激します。

その結果、炎症が起きて多量の関節液が分泌されることになります。多いと50mlにもなり膝の見た目も腫れぼったくなります。これが関節水症-「水がたまる」状態になり、ひざが重く鈍痛も生じさせます。

腫れがさほど大きくなければ直ぐに水を抜くのではなく運動療法を行いながら様子を見ます。もし腫れがひどければ注射針で水を抜いて場合によってはヒアルロン酸の注射をします。

ひざ内部の水を抜いた日は入浴を控えます。これは注射針による穿刺の部分から感染を起こし化膿性関節炎になるのを防ぐためです。

ひざの水を抜くとクセになるのか?

◆クセにはならないので問題ありません

ただし、ひざに水がたまるのは炎症が起きている結果なので炎症を抑えないと数日後に再び水がたまってしまうのです。それで水を抜くのと同時に炎症を抑える処置を施します。

先に挙げたヒアルロン酸注射や消炎鎮痛剤を用いた薬物療法を行います。
いずれにしても運動療法を継続的に行いひざの負担を軽減して炎症を起こらないようにすることが大切です。