膝の痛み(変形性ひざ関節症による)を起こしやすい人はどのようなタイプなのでしょうか。比較的なりやすい人をタイプ別に分類しましたので該当するかご確認ください。

中高年の女性が多い理由

ひざ関節症は中高年の女性、特に40~50代の女性に発症しやすいと言われています。女性ホルモンの分泌の低下についてはまだはっきりとしたことは明らかにされていませんが別の要因が存在します。

太っている 方や肥満体型の方は要注意です。太っていると膝に余分の負担がかるので関節を傷めやすく、体型からして運動をあまりしていない人が多いです。

一般的に女性は中年になると太りやすくなりますし、経済的に安定していて好きな物を買って食べてしまいがちなのも太る理由となります。

食生活の管理と継続的な運動で痛みを和らげられます。

ひざに負担がかかりやすい職業

膝に負担がかかりやすい職業というのは重い荷物を運ぶことが多い仕事内容の人です。例えば農家で野菜のコンテナをいつも運んだりしている人が該当します。

他にも土木作業などの肉体労働も重い物を持つので膝を傷めやすいです。要は周囲の筋肉でカバーできないほどの重いものを持つと膝に負担がかかるということです。

しゃがむ動作 が多いのも膝を痛めやすくする原因の一つです。種類にもよりますが農作業は比較的しゃがんで仕事をすることが多いので膝に負担をかけてしまいやすいです。

ちなみに和式のトイレも膝に負担をかけてしまいます。

ヘバーデン結節との関連

ヘバーデン結節というのは指に起こる関節症です。人差し指から小指までの第一関節の軟骨がすり減り変形してゆくものです。腫れや痛みも伴うことがあります。ヘバーデン結節も関節症なので同時に膝の関節も変形しやすいことが分かっています。

周辺筋肉がカバーできなくなると膝が痛む

原因が体重の増加であれ仕事の内容であれ膝周辺の筋肉が関節をカバーできないと負担がかかり、関節が徐々に削れたり変形してゆきます。

おおまかに言って対処法は2つです。筋肉を増強してかかる負担に膝が耐えられるようにするか、膝の原因となり得る負担を減らすことです。

両方とも同時に対処できればよいのですが、仕事など変えることができないなら仕事の内容を調節する必要があります。例えば一度に運ぶ荷物を減らしたり、しゃがむ時間を少なくして負担を減らせます。