膝の水を抜くとくせになるのでしょうか?

◆水が溜まる原因が治れば問題ありません

膝に水が溜まる症状を関節水症と言いたまっている水の正体は関節液です。

膝に溜まる水が少量であれば様子を見ますが、量が多いと膝の動きにも影響を与えるので水を抜くために注射針を用います。

「水を一度抜くとくせになるか?」どうかという問題ですが、まずは膝に水がたまるメカニズムを知っておく必要があります。

元々膝の内部には関節液と言って膝の動きを潤滑にしたり栄養分を取り込んだりする働きがあります。しかし膝が炎症を起こすと関節液が過剰に作られるので、その結果膝に水がたまるようになります。

炎症を治さないと再び膝に水がたまる

仮に水を抜いたとしても膝の炎症が治らなければ、再びすぐ膝に水がたまり出します。それで重要なのが「ひざの水を抜くこと」と同時に膝の炎症を治すことです。

医師は必要に応じて薬物治療ヒアルロン酸注射を併用して炎症の解消につとめます。このときに注射針を刺すので感染をしないよう入浴を避けます。

つまり「膝の水を抜くとくせになる」と言うのは俗説で、恐らく本当の原因となっている膝の炎症に気が付いていないのでしょう。しかし病院に行けばすぐ解決する問題なので心配ありません。