これはダメ!

膝の痛みを軽減する上で体重を減らすことは必要不可欠です。しかしそのために無理なダイエットをしてしまうと膝を痛めたりして逆効果になることがあります。

無理なダイエットとその理由について解説します。

短期間で体重を落とすと体調を崩すことも

一ヶ月で3キロ減!と目標にして励みたいところですが、ダイエットの方法によっては逆効果になることがあります。

例えば身長が170センチで体重が100キロある人と70キロの人では減量する割合も異なります。個々では後者の「標準よりやや太っている人」を対象に考えます。

もし食事制限によりダイエットを行なうならばカロリー計算が必要です。単に食事を減らしたり食事を抜くことはおすすめできません。

その理由としては「食事の目的は栄養を取り入れることにもある」からです。毎回の食事はカロリー摂取だけでなく必要な栄養素も取り入れる機会になります。

それを無理やりなくしてしまうと十分な栄養が得られれずに筋肉や膝関節にまで必要なものが行き渡らなくなります。そうすると逆に膝を痛めることにもなるでしょう。

基礎代謝 の問題もあります。

基礎代謝をする上で1日に必要なカロリー量と言うのがあります。しかし基礎代謝を大幅に下回る食事の量だと、確かに痩せもしますが代謝のバランスが悪くなり思わぬ体調不良を引き起こす恐れもあるのです。

ダイエットにはある程度の期間が必要

この点を考えるとダイエットは急激に行なうものではなくある程度の期間をかけて徐々に体重を減らしてゆくものなのです。

年齢や性別・職業によっても異なりますが、もし3キロ減らしたければきちんとカロリー計算をして基礎代謝を下回らないような工夫が必要なので、通常は3ヶ月くらいあったほうが無理がありません。

「すぐに痩せたい!」と言う気持ちは分かりますが、時間をかけて培った脂肪分は時間をかけて減らさなくてはなりません。目標は膝の痛みを軽くするために体重を減らして適正体重を維持することにあります。

ダイエットは目標を達成すればそこで終わりですが、その後は体重を維持する生活習慣が必要になります。その点を考えてもダイエットは短期決戦ではなく長期戦で取り組んだほうが習慣として身に付けやすいでしょう。