変形性ひざ関節症が進行してゆくと膝の可動範囲が狭くなる(拘縮といいます)ことがあります。この状態が進むと膝が真っ直ぐにならなかったり深く曲げることが難しくなります。
この時に痛いのを我慢して正座を続けると確実に膝を痛めるので注意が必要です。正座自体が膝を深く曲げて状態を維持するので大きな負担がかかりますし、立ち上がる際も同様です。
もちろん正座をしても痛みがなければ問題ないのですが、すでに拘縮が始まっている方であれば膝が痛むことが少なくないでしょう。
できるだけ正座をしないのが最善の選択なのですが、その他にはどのような対処方法があるでしょうか?
症状の程度や痛みの度合いは人によって異なります。まずは医師の指示を仰いで目安となるものを聞いておくことをおすすめします。
できるだけ負担をかけないような工夫を
例えばお茶や書道などのお稽古でどうしても正座をしなければならない時があるかもしれません。そんな時には携帯型の正座椅子を使って補助することができます。
ちょうどお尻の下に小さな椅子を置く要領で使います。小さいのであまり目立ちませんし、正座椅子を使えば完全に膝を曲げなくても正座の姿勢をキープすることができます。
1つ持っておくと何かと便利です。
[楽天市場] 携帯正座椅子
早めに 伝えて膝を崩させてもらうか切り上げることも必要です。
ひざ関節症は広く一般的な症状なのできちんと伝えれば理解してくれるでしょう。長い時間正座の姿勢をキープしていると関節軟骨や半月板に負担がかかるので正座する時間もほどほどにしたいものです。
これはおすすめする訳ではありませんが、もし長時間正座をしなくてはならない状況であれば短い時間で立って膝の曲げ伸ばしをして痛み度合いを確認しながら続けて正座をするかどうか決めることができます。
個人的には痛いなら正座をしないのが最善だと思いますが・・
もし 医師から「できるだけ正座をしないように」と言われているなら最初から周りに伝えておいて正座しないのも膝に優しい選択です。
要は出かける前にあらかじめどんな状況が想定できるか、何を言ったら良いのか考えておくと困らずに済みます。