ひざ関節内の注射や鍼治療でひざに針を刺した後に消毒が十分になされていないと刺した部分から細菌が入り込んで感染して化膿することがあります。

他の原因としては体の他の部分から細菌が血流に乗って感染を引き起こすこともあります。糖尿病の方や免疫が低下していて抵抗力が弱っていると感染のリスクが上がります。

症状はひざ関節の腫れや痛み、発熱など関節炎特有の症状がありますが化膿していると自然に治ることはないでしょう。そのうえ感染が進行してゆくと関節の破壊や変形をもたらすこともあるので速やかに診察を受ける必要があります。

化膿性関節炎の対処法

まずは抗生物質の点滴を行い保存療法で対処します。膝の中に膿が溜まっているならば注射器で膿を吸い出します。

それでも治まらない場合は膝を切開して膿を取り出し、関節内を洗浄する処置を行います。一定期間は膝に管を通すことで膿の排出を促進して完全に膿が出るようにします。

膝関節への侵食の度合いにもよりますが、膝関節の破壊が大きい時には感染を治してから人工関節の手術を行うこともあります。

これらの点からしても細菌感染して膿が溜まると非常に厄介なのでできるだけ原因を作らないようにしましょう。例えば膝の治療の一環で関節内の水を抜いたりヒアルロン酸の注射を打つ時に針を刺すことがあります。

医師の指導に従いその日は入浴を避けることや汗のかくスポーツなどを控える必要があります。

細菌感染の多くは免疫低下が原因となります。それで日頃の生活で疲れ過ぎないように注意しておくことが大切です。できるだけ細菌感染を未然に防ぐような生活スタイルが健康を維持するコツです。