神経病性関節症というのは関節周囲の感覚に障害を起こすことにより膝関節が破壊されてゆくもので、痛覚の異常により疾患の進行に気付かずに生じる疾患の一つです。

痛みの感覚 と言うのは非常に有用な働きをします。

「痛い!」という感覚は嬉しいものではありませんが、身体がそれ以上動かさないようにというサインなのです。しかし痛みがないと既に異常が起きているのに気付かずに動かすので組織が破壊されてゆきます。

神経に障害を引き起こす原因となる疾患の一つに糖尿病があります。他には梅毒による脊髄ろうや脊髄空洞症が挙げられますが、どれも二次的に引き起こされる障害です。
この疾患が「シャルコー関節」と呼ばれているのは、パリ大学のシャルコー氏が提唱したため当人の名前が疾患に付けられました。

神経病性関節症の対処法

当人は痛みはほとんど感じないか軽い程度なので症状の進行に気づきずらいです。しかし対象の疾患の主治医とのコニュニケーションを十分に図ることで、できるだけ早期に発見するのが治療のポイントです。

軽くても膝に痛みを感じたり腫れているなら速やかな受診が必要です。原因となっている疾患の治療を行いつつ関節症の進行を食い止めるための治療を行います。

膝を固定して保護する方法もありますが、関節症の進行度合いによっても治療法は異なります。もし関節の破壊がかなり進んでいるならば関節を固定したり人工関節の手術を行います。