結核性関節炎というのは結核菌が血流を通して膝に感染した結果炎症を起こすものです。現在の日本では以前ほど結核患者の方は多くありませんが(毎年登録されるのは2万人程度)毎年新たに罹患される方がいます。

結核というのは現在は中高年の方もかかることもあります。患者数は昔と比べて減ったものの耐性を持った菌も存在するので油断は禁物です。

結核性関節炎の症状と診断、治療法

結核性関節炎になると関節の痛みや腫れなどが生じます。症状が重くないからといって放っておくと徐々に進行してゆき、膿を生じさせたり関節や軟骨が破壊されてゆくので速やかに受診する必要があります。

結核菌の特定 が治療の重要な第一歩です。

関節液を検査して結核菌の有無を確認します。もし関節液に結核菌が確認されるならば肺結核の検査も行い感染していれば治療を進めてゆきます。

結核そのものを除くため薬物療法を中心に行いつつ、ひざ関節については現時点の症状に応じて外科的治療を進めてゆきます。

炎症を起こしているならば固定をしたりして安静を図りますが、化膿しているならば切開をして関節内の洗浄や原発巣の切除などが必要になります。症状が関節まで及んでいるなら関節を固定する手術も必要になります。

結論として 膝のその他の病気は早期発見と速やかな治療が鍵になるので、少しの痛みでも異常を感じたら受診が必要です。そのうえ膝の疾患をきちんと特定できる医師の元での診察と治療が進行を食い止めるためのポイントです。