膝やその周辺部分に違和感や痛みがある場合でも原因は他の部分に潜んでいる場合があります。身体は各部分が精巧に組み合わさっているので、他の部分に支障が出ると膝にも影響が及ぶことがあるのです。

腰や足底部の異常が膝に痛みをもたらす

例えば腰の椎間板ヘルニアがこれに該当します。ヘルニアになると椎間板がはみ出してきて腰椎部の神経を刺激します。腰の神経は脚にまで及んでいるので膝を含めた足全体に痛みや痺れなどの不快な症状をもたらします。

これは以前に知り合いの年配の女性に聞いた話ですが、腰椎部の椎間板ヘルニアの手術をした時に神経を触れてしまい(病院側はミスとは認めなかった)それ以降、脚の痺れに悩まされる結果になったようです。

足底部の異常 も膝に痛みをもたらす原因となります。

歩行の際に足の裏側に体重がかかる仕組みになっていますが、足底部に異常があると衝撃を吸収しきれなくなり膝にも負担がかかることになります。

例えば足の裏には自然なくぼみがあり、アーチ状の形状が上手に体重の衝撃を分散しますが、偏平足だとそれができなくなるので膝に余分な負担がかかってしまいます。

外反母趾の方や足の指が曲がった状態で固まっている状態だとバランス良く歩くことができず、膝や身体の各部の不調の原因にもなりかねません。

正しく歩けるかどうかも歳を重ねてから変形性ひざ関節症になりやすいか関係しているので、足底部の不調も早めに対処しておきたいものです。