高位脛骨骨切り術にしても人工膝関節置換術にしても手術後のリハビリはその後の回復の第一歩となり、いかに生活を充実したものにできるか大事な部分です。

手術や病院によっても若干異なる部分があると思いますが、病院で行われる全体的なリハビリの流れを紹介したいと思います。

膝の曲げ伸ばしは早い段階で始める

膝の曲げ伸ばし
早ければ手術の翌日、あるいは2日後にCPMという機械を使って膝の曲げ伸ばしのリハビリを始めます。

今まで膝の痛みに悩まされており手術したばかりなので「動かしても大丈夫?」と感じられるかもしれませんが心配は不要です。きちんとトレーニングにはスケジュールがあり◯日目には130°とかきちんと設定があります。

早い段階でベッドの上で背もたれなしで座ったり脚を垂らして座れるようになってゆきます。そうすると次は車いすでの移動が可能になります。

車いすを使えるようになると自分でもトイレに行けるようになるので自由になったと感じます。車いすでリハビリ室まで行きリハビリを行います。

車いす

まず行うのは膝の可動域の訓練です。徐々に膝の曲げる角度を増やしてゆきます。可動域を広げる訓練はちょっと辛いかも知れませんが、後々膝が曲がるようになるためには必要な段階です。

歩行訓練は松葉杖を使って行います。慣れてきたらここで車いすは卒業です。今度は病院内を松葉杖で歩き回れるようになります。それから一本杖を使った歩行や階段の昇り降りを練習します。

ここまで来たらもう退院は間近です。

退院後も引き続き運動療法は必要

退院してすっかり痛みがなくなると、つい油断してしまい筋トレをするのを忘れてしまいがちです。

どんな手術を行ったとしても予後の良し悪しは膝周辺の筋肉の状態も大きく左右しますので、引き続きリハビリだと思って筋肉トレーニングをする必要があります。