無意識のうちにニキビを潰してしまうことがあるかもしれません。

しかし人によっては程度がひどく、肌が荒れているのに止められな気持ちになる、特に強いストレスを感じた時に兆候が強くなるケースがあります。

毎回、ニキビをむしった後、嫌な気持ちになり、肌に良くないことは分かっていますが、止められないとうのはどんな原因があるのでしょうか。

程度にもよりますが、一種の強迫性皮膚摘み取り症かもしれません。

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当サイトでは「単なる癖」と「疾患」の明確な線引は行いません。もしご自身の症状が気になるようであれば専門医のカウンセリングを受けることを強くおすすめします。

癖の範囲?それとも・・

人は「無くて七癖」と言うもので、自分では意識していなくても、何かと癖があるものです。ニキビをいじるのはこの程度の範疇でしょうか。

例えば勉強に集中している時に無意識のうちにニキビを触ってしまうことがあるかもしれません。これも癖の一種です。髪の毛をいじるのと同じ感覚ですね。

しかし癖の場合は、気がついて「止めよう」と思った時に自分を制御できるものです。(もちろん忘れて無意識のうちに出てくることもありますが・・)

要は自分でコントロールできる範疇のものです。

しかしニキビを潰すのが自分で悪いと分かっていても制御できない、潰した後に必ず罪悪感に悩まされる、ストレスと比例して出て来るのであれば一種の強迫性障害の可能性があります。

強迫性皮膚摘み取り症とは?

診察中
強迫性皮膚摘み取り症と言うのは一種の強迫性障害で、「皮膚を摘み取る」指先の皮などをむしり取る行動が止められなくなる症状のことを指します。

それが指先や唇だったり、髪の毛だったりします。現在考えているのはニキビについてなので、ニキビをむしり取る行動を繰り返して出血しても続けてしまう状況の場合は注意が必要です。

患者比は女性の方が多く、若年層の割合が高いです。

もしご自身が「強迫性皮膚摘み取り症」かもしれないと感じたならば、どのようにして治療できるでしょうか。

適応科は心療内科や精神科です。メンタルのバランスを回復させるのが目的です。薬物療法や認知療法を行うことがありますし、ハビットリバーサルといった訓練法を採用することもあります。

ただ、ハビットリバーサルは強迫観念を感じた時に逆の行動を取ることで治療する方法なので、場合によっては悪化する恐れもあります。専門家による治療が必要なので、きちんと指導の元で行うようにしましょう。

ニキビを治療することでも解消できるが・・

ニキビを潰すタイプの強迫性皮膚摘み取り症はニキビが存在しなければ、潰すこともできませんので疾患も自然と表れなくなることでしょう。

それでニキビ治療も間接的に強迫性障害を改善させる助けになります。

しかし強迫性皮膚摘み取り症は一種の神経症なので、もし現在悩まされているのであれば、専門医の治療を受けつつニキビを治すのが最善の選択肢です。

なぜならニキビは治ったとしても強迫性障害原因は治療せずそのままなので、今後ニキビが出たり、別の要因で再び症状が出る可能性があるからです。