ニキビが出た時に、どうやって対処していますか。

大半の方が自分で何とかケアをしてニキビを治しているのではないでしょうか。スキンケアを見直してみたり、ドラッグストアに行ってニキビ用の薬を買ったり、生活スタイルを改善したりなどが代表的な方法です。

なかなか治らない場合には病院で診てもらう方が良いでしょう。「たかがニキビで見てもらえるのかな・・」と気が引けてしまうかもしれません。

しかしニキビは「尋常性ざ瘡」という立派(?)な疾患名があるとおり、一つの病気なので、重症化していなくても(むしろする前に!)病院で診てもらうことができます。

ではニキビを治すために病院の何科に行ったら良いのでしょうか。最低でも2種類あり、最初に行くべき科と、その後行ったほうが良いかもしれない科があります。

詳しく解説してみましょう。

ニキビ治療はまず皮膚科へ行く

ニキビは皮膚にできるものなので、やはり治療のためには皮膚科に行きます。実際に皮膚科にはニキビで通院される方が一定数おり、医師も慣れているので心配はいりません。

皮膚科を通うメリットは、医師は専門なので、どのようなニキビなのか、どうすれば上手に対処できるかアドバイスしてくれますし、必要な薬を処方してくれます。

主に抗生物質やアクネ菌の繁殖を防ぐ殺菌剤、ビタミンCなどになります。初診はやや高くつきますが、保険診療の範囲なので3,000円くらいで収まるはずです。現在の皮膚科でのニキビ治療は標準化しているので、基本的にはどこの病院でもほぼ同じです。

その後は再診のたびに気になることがあれば相談できますし、あとは薬の処方になります。同じものをドラッグストアで購入するよりも安く済むので金銭的なメリットもあります。(保険診療内の治療の場合)

ケースによってはニキビだと思って受診したら、実はトビヒ(伝染性膿痂疹)だったという話もあるので、セルフケアで治らないようであれば、まずは皮膚科に行きましょう。

生活習慣を改めつつ皮膚科に通っていれば、大抵の場合はニキビも自然と治ってゆきます。しかし原因が他の科で受診したほうが望ましい場合も一定数存在します。

それが冒頭で取り上げた、2番目に行くかもしれない科としての婦人科です。一見ニキビとは何も関係ないように思えますが、次はその理由を解説したいと思います。

婦人科で行うニキビの治療とは?

婦人科でピルを服用
婦人科とニキビって関係ないように思えますよね。

実は生理前にニキビができる原因としてPMS(月経前症候群)が挙げられます。生理前の体調不順は人によって出方や重さはことなりますが、肌荒れ(ニキビ)もその一つです。

もし毎月、黄体期の時に食生活を気をつけたり肌ケアをしてもニキビがひどかったり、同時にPMSの他の症状に悩まされているのであれば、婦人科で治療してもらうことも可能です。

具体的には低用量ピルの服用になります。

もちろんピルには副作用もありますし、妊娠したい方は服用できません。まずは生理前の時期にできるだけニキビができないように心がけて、それでも難しければ検討してみることができます。

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黄体期にニキビができやすい根本原因として、ライフスタイルや食生活が体質を形作っていることも少なくありません。治療についてはお薬だけに頼るのではなく、ニキビになりにくい体質へと変えるために、ご自身でもできるだけのことは行いましょう。

まとめとして

ニキビが出たらまずは皮膚科に行きましょう。ニキビも一種の疾患なので遠慮する必要はありません。セルフケアでも治らなければ、症状が進行してしまう前に速やかに受診しましょう。

婦人科に関してはPMSの症状の一つとしてニキビがひどかったり、他の症状に悩まされているのであれば受診も可能です。しかしピルの服用になるので、デメリットも考えながら慎重に検討されることをおすすめします。