ニキビができるのもイヤですが、もっと厄介なのがニキビ跡ができることですよね。

しかしニキビによってはキレイに治るものもありますし、一方、跡になるものもあります。(赤みが残るものからクレーター状の跡など)この違いは一体何なのでしょうか。

ニキビ跡を作らないためにも、基本的なメカニズムを覚えておきましょう。

炎症を引き起こすと跡になる確率が高くなる

一般的には、白ニキビや黒ニキビ(表面の酸化)の段階ではニキビ跡にはなりません。なぜならこの段階では皮脂づまりを起こしているものの、炎症は起きていないからです。皮脂を排出しさえすれば、肌は元通りに戻ってゆきます。

しかし、白ニキビから症状が悪化すると、赤ニキビ(炎症を起こした状態)になります。この炎症の起きた状態の程度によって、跡になるかが大きく関係しています。

ニキビ跡も色や形状によって原因や過程が若干異なります。
種類別に考えてみましょう。

赤くなっている(炎症後紅斑)

ニキビ自体が治ったように思えても、炎症を起こしていると、ニキビの周辺部分は赤みが残ってしまいます。この赤み、なかなか引きづらいですよね。

ニキビが炎症を起こすのは正常な免疫活動の結果です。同時に傷ついた部分を治癒しようと毛細血管が結集するので、赤くなっているように見えます。

どれだけの期間をかけて治癒するかは、ニキビの炎症の度合い(広がりや深さ)や、傷の治りやすさが人によっても異なるので、治るまでの過程はどうしても赤みを帯びてしまいます。

肌のターンオーバーが正常であれば、この期間に合わせて回復しますが、炎症が深いほど期間が長くなります。ビタミンCを肌/体内から取り入れることで回復を早めることができます。

紫色、あるいは茶色

ニキビ跡も段階が進行すると紫色や茶色に変色してゆきます。

先に上げたように、白ニキビが炎症を起こすと赤ニキビになり、さらに周辺部分の皮膚組織の回復に合わせて赤みを帯びてゆきます。

しかし炎症がひどいと、皮膚の深い部分に位置する血管もダメージを受け、血液がにじみ出てしまいます。血液の色素が残留すると変色して紫色っぽくなります。

一旦色素沈着してしまうと、時間をかけてもなかなか元の肌の色に戻りずらくなるので要注意です。

茶色の部分は既にシミになっている状態です。ニキビができた時に紫外線を浴びすぎると、メラニンを生成するので、いわゆるシミになってしまうのです。

クレーター状になっている

月とクレーター
皮膚のシミや赤紫状の色素沈着も厄介ですが、一番問題なのが、ニキビ跡がクレーター状の凸凹になってしまうことですよね。化粧品を使っても隠しきれない・・

原因は炎症の悪化により、皮膚の表面のさらに奥、真皮層にまで炎症が達してしまうことにより凸凹が形成されてしまいます。

炎症がひどくなる理由としては、肌体質や免疫の低下、特に気をつけたい点として、自分でニキビを潰した結果、雑菌が入り悪化することです。

ニキビをいじってはいけない最大の理由はニキビ跡になることです。

肌の真皮層まで傷つくと、ニキビ自体は治っても、肌は凹みができままま治癒状態とみなしてしまい、クレーターが形成されていまいます。それで、肌にとっては凹凸であろうと、既に治ったと認識するので、残念ながらそれ以上の回復は見込めないわけです。

クレーターになると本当に厄介です

ちなみにクレーター状のニキビは化粧品を使ってのセルフケアでは治りません。凹んだ部分をできるだけ元通りにするには、美容外科に行ってレーザー治療など受けなければなりません。

部位や広がりによっても数万~数十万円単位での費用がかかるので、何としてでもクレーター跡にならないよう、ニキビ後のケアをしっかりするようにしましょう。