胸郭出口の狭さが症状の原因
胸郭出口部分が狭いと腕神経叢(神経の束)や血管が圧迫されるので症状の原因となります。これには元々の体型が大いに関係しています。次の部分で解説します。
症状が出やすい人のタイプとの因果関係は?
30代前後の女性に多いとされています。なで肩のいわゆる「日本人体型」の女性に多く見られます。
なで肩だと必然的に胸郭部分が狭くなり、圧迫されやすい環境を作り出すことになります。それに加えて筋力が少ないと腕の重みで下に引っ張られるので症状を引き起こしやすくなります。
男性で発症しやすいタイプの人は中高年で体型がいかり肩で首が短く、筋肉質の人に多く見られます。
先ほどの女性とは正反対の体型になります。このタイプの方も体系的に胸郭出口が狭くなり、圧迫されて血管や神経に影響を及ぼすからです。
生活習慣との関わり
上に挙げたタイプの方が全て胸郭出口症候群になるわけではありません。生活習慣もこの病気を引き起こす原因となり得ます。
デスクワーク中心の生活スタイルは同じ姿勢をとり続けることが多く、運動不足にもなりがちなので首や肩周辺の疾患の原因になることが多いです。
ずっと椅子に座りパソコンに向かって作業していると、姿勢も悪くなりがちです。夢中になって仕事をしているときの姿勢を思い返してみると原因となっているかどうか判断しやすくなります。
予防するためにも1時間おきに小休止を取り軽いストレッチを行うのは効果的です。女性であれば定期的に筋肉トレーニングやストレッチをすることで胸郭出口症候群になりにくい体型を作ることができます。