背中にできたニキビって普段は分からないものです。温泉に行ったりと肌を出した時に、不意に周囲の人から指摘されて驚くことってありますよね。
普段は見える部分ではないので割り切るのも一つの考えかもしれません。しかし、背中にニキビができた状態が続けば、ニキビ跡にもなるので早く治したいですよね。
顔や頭皮にニキビができるのは理解できますが、なぜ背中にニキビってできるのでしょうか。一般的に考えられる原因と、個人特有のものがあるので、分けながら解決策を探ってみましょう。
背中ニキビの原因とは?
皮脂腺と言うのは顔や頭皮にだけでなく、実は背中にも存在します。ちょうど背中の肩甲骨付近の部分には皮脂腺が集まるようにできているので、ニキビができてる部分は大体そこら辺でなないでしょうか。
ニキビのメカニズムは顔と同じように、皮脂の過剰分泌と角質が詰まったり、毛穴が縮こまることで皮脂が詰まるのが原因です。
物質的な原因として、背中の部分は服や下着が密着しており、汗をかきやすく蒸れやすいので雑菌の繁殖が容易になり、ニキビ発生の原因にもなりえます。
他にありがちなケースとしては、シャンプーやリンスの洗い残しです。背中をすすぎ切れていないと、シャンプーであっても異物が皮膚に残留するので刺激となりニキビを引き起こします。
皮脂の過剰分泌の原因の一つとして、交感神経が優位になることで男性ホルモンが優位になり、皮脂が分泌されることが多いです。
自律神経のうち交感神経は、緊張していたり活発な状態の時に優位になります。仕事上の精神的なストレスや過度の疲労、睡眠不足は交感神経を起動させる引き金になります。
この状態がずっと続くと、人によっては自律神経の失調をきたしますが、そこまで進行しなくても皮脂の分泌につながります。簡単に言うと、ストレス・不眠は背中ニキビの元と考えていただいて構いません。
ホルモンが関係するもう一つの理由は女性特有のものです。月経周期の黄体期に入るとホルモンバランスの関係で皮脂の分泌が増えるので、その結果背中に限らずニキビが出やすくなります。
なおこの時期PMSの症状をお持ちの方は、ストレスが増幅する時期でもあるので、先に上げたようにニキビの間接的な原因にもなり得ます。
背中ニキビを減らして治す方法
最初に考えた皮脂の過剰分泌の場合は顔にできたニキビと同じ考え方で皮脂の分泌を抑制します。
やはりストレスが生活習慣が大いに関係しているので、一通り見直して身体(自律神経)の緊張状態が続かないよう、リラックするできるように整える必要があります。
特に仕事に起因するストレス等は既に長期化している可能性もあるので、根本原因を見極めつつ、徐々に改善の方向に進めるよう、具体的な策を講じることが大切です。
もう一つの理由は背中を清潔な環境に保つことです。特に夏の時期は背中に汗をかくことが多いので、通気性の良いものを着用すると蒸れづらくなります。ユニクロのインナーはリーズナブルかつ評判が良いのでおすすめです。
シャンプーのすすぎ残しも刺激になります。入浴時にちょっとした工夫をするだけで背中のすすぎ残しを防ぎことができます。それはお風呂に入る際、洗う順番を変えることです。
頭を洗うのを最後にするとすすぎ残しが生じるので、最初に頭や顔を洗ってから湯船に入り、それから身体を洗ってから再び湯船に入って、最後にシャワーで身体を流すと確実に落としきれるので試してみてください。
もしこれらを実践してみても、引き続きニキビが出るようであれば、一度皮膚科に行って診察してもらいましょう。
「背中ニキビが治りにくい」と感じてたら、実はマラセチア毛包炎だったという場合もあるようです。ニキビとは治療法も異なるので、やはり皮膚科を受診してみることをおすすめします。