男性医師

首の痛みやこりがひどい時にどこの科を受診すれば良いのでしょうか?
大きく類別すると整形外科と内科に分けられます。

全身症状がない場合は整形外科へ

全身症状というのは熱や頭痛があったり、めまいや息苦しさなどの症状を指します。もし全身症状が見られず、単なる首の痛みや不調であれば整形外科の受診となります。

整形外科では問診や触診から始まり、レントゲン撮影やMRI画像を通して総合的に痛みの原因を探ります。ひと通りの検査を行ってから首の痛みの原因が特定できれば治療に進みます。

整形外科のみの治療で済むこともありますし、痛みを取り除く目的でペインクリニックを紹介されることもあります。

ペインクリニックとは神経ブロックを主に治療として行う医療機関で麻酔科が行う専門治療の一種です。痛みの原因が確定されてから取り除く目的で行うので、医療の適用範囲としては整形外科の方が広いことになります。

痛みの緩和を目的とするものとしては、他に整体や鍼灸院などがあります。いずれにしても整形外科の主治医の治療方針と一致した方法で取り組む必要があります。

全身症状がある場合は内科へ

全身症状が見られる場合は一般的に内科を受診します。問診から始まり、痛みの種類や血液検査などを通して病気を特定してゆきます。内科系の疾患が特定されなければ、その時点で整形外科を受診するよう勧められることがあります。

他には内科よりさらに分類化されて、婦人科や心療内科などを紹介されることもあります。首の痛みの種類によっては更年期障害やうつ病などの心因性から発するものもあるからです。

医療機関で首の痛みの原因を特定するのは、痛みを解消するための大切なステップとなります。最初に受診した科ですぐに原因が分からない時もあるかもしれませんが、根気強く受診するのが重要です。