髪を洗っている時に地肌にニキビができていて「痛い」と感じることがありますよね。あるいは既にかさぶたになっていて(特に頭頂部付近)軽く触ると取れることがあります。
触っちゃいけないと分かっていても、ついつい頭のてっぺん部分って気になりますよね。顔にできるニキビもイヤですが、頭皮にできるニキビも厄介ですよね。
頭頂部や頭皮にもニキビってできるのでしょうか。顔にできるニキビとの共通点は何でしょうか。どのようにして適切なケアを施すことができるでしょうか。
意外と見過ごしがちな頭皮にできたニキビ、原因と対処法を考えてみましょう。
頭皮にニキビができやすい理由
顔と頭皮は別々だと思うかもしれませんが、肌がつながっていますし、実は頭皮の方が毛穴が密集しているのです。なぜなら髪の毛が生えているので、顔の部分と比べても毛穴の密集度はとても高いのです。
頭皮からは皮脂が分泌しますが、これは顔から皮脂が分泌するのと同じメカニズムです。それで鏡を見て顔が脂っぽい人は、見た目からはあまり気付きませんが、同時に頭皮も脂っぽい状態になっています。
気になった方は試しに指の腹でそっと頭頂部(つむじ辺り)をこすり付けてみてください。鼻の頭ほどではありませんが、指に皮脂がつくのが分かります。
元々皮脂の分泌量が多い方は、ちょっとした肌トラブルで毛穴が詰りやすい状態になっているので、頭皮にもニキビができやすくなります。
では、頭皮ニキビの原因とは何でしょうか。
皮脂の分泌量が多いのと毛穴の詰まりの原因とは?
皮脂の過剰分泌は顔にできるニキビと同じ原因です。
普段の食生活で脂っぽいものや糖分を多く摂り過ぎていると、体内の皮脂の分泌が増えるので、その結果、頭皮も脂っぽくなるのです。
ホルモンバランスの崩れやストレスによっても交感神経が優位になり、皮脂の分泌が過剰になることもあります。この点も顔にできるニキビと同じ原因ですね。
皮脂が多く分泌するだけなら、体外に排出されるのでニキビにはなりません。もう一つの条件である「毛穴の詰まり」が重なることでニキビができてしまいます。
毛穴の詰まりは主にターンオーバーの乱れです。表面の皮膚が上手に代謝してくれなくなります。それで角質が毛穴を塞いで詰まりを起こすので、ニキビななるのです。
頭皮のコンディションによってもニキビが出来やすくなる
顔の肌と違って頭皮は髪の毛で覆われており、目立たないですが、肌の一部なのでさまざまな理由でニキビができやすい状態を作り出します。
シャンプーの際に髪の毛だけを意識して洗うのはNGです。ゴシゴシ洗う必要はありませんが、適度に頭皮をマッサージするような感覚で洗うと、余分な汚れや皮脂を落とすことができます。
洗髪の際にシャンプーやコンディショナーの洗い残しも肌に異物が残った状態になるので頭皮を刺激しやすくなります。整髪料も同じように刺激になるので、ニキビができやすい方は控えたほうが良いかもしれません。(特に短髪の男性のジェル)
他にも頭皮に当たる紫外線や帽子をかぶった時に汗が付着する、枕カバーが汚れていたりしても、頭皮にはマイナスになるので清潔な状態を保つようにしましょう。
オイリー肌の方は同時に頭皮ケアにも気を使いましょう
頭皮ニキビに悩まされている多くの方が、オイリー肌だと思います。
ポイントは顔の肌と同様に、皮脂の過剰分泌を引き起こすようなものを避けること、肌のターンオーバーを正常に保てるような生活習慣、頭皮を清潔な状態を維持することです。
もし今まであまり意識する機会がなく、最近になって頭皮のニキビに悩まされているようならば、ぜひ生活全体をチェックして改めてみることをおすすめします。