ニキビって状態によってそれぞれグレードがありますよね。

白ニキビであれば自分で処置することも可能ですが、炎症すると赤ニキビになりますし、特に厄介なのが黄ニキビですよね。ニキビ跡の原因にもなり得るので要注意です。

なぜニキビってそれぞれ色が違うのでしょうか。今回は黄色ニキビがどのようにしてできるのか考えてみましょう。

原因が分かると黄ニキビを防ぐためのコツも理解できますよ。

黄ニキビができる過程

実は人の顔には目に見えないたくさんの菌が存在しています。その一つが皆さんもご存じのアクネ菌です。

アクネ菌は顔の肌に常在しており、本来は肌のバランスを保つために必要な物質です。ではなぜニキビの原因になるのでしょうか。

それは顔の肌にはたくさんの毛穴が存在していますが、角質が厚くなると皮脂が排出されなくなります。その結果、皮脂がたまり、アクネ菌は空気のない状態を好みますし、皮脂を栄養分として増殖することで白ニキビができます。

この段階で処置をすれば悪化しませんし、ニキビ跡になることもありません。しかしアクネ菌が増殖すると身体は異物と判断するので攻撃を開始して炎症を起こします。これが赤ニキビです。

では、炎症を起こした赤ニキビがどのように黄色ニキビへと進行するのでしょうか。答えは黄色ブドウ球菌の感染によります。

黄色ブドウ球菌とは?

黄色ブドウ球菌
黄色ブドウ球菌もアクネ菌と同様、顔の肌に常在している菌の一種です。

なぜ「黄色」で「ブドウ」なのかと言うと、肉眼では見えませんが顕微鏡で見るとブドウの房状に連なっています。[参考資料] Wikipedia:黄色ブドウ球菌 なおかつ黄色い色素を出すので『黄色+ブドウ球』菌という名前がついているようです。

常在菌なので身体には必要な物質ですが、体内に入ると肺炎や食中毒を引き起こす「毒」にもなりうるものです。ではニキビとはどんな関係があるのでしょうか。

黄色ブドウ球菌が炎症しているニキビ(赤ニキビ)に入り込むと、炎症がひどくなったり膿の状態(黄ニキビ)になります。いったん黄ニキビになると毛穴の奥まで入り込んでゆくので、ニキビ跡になりやすいのです。

黄ニキビの原因にもなる黄色ブドウ球菌、かなり厄介ですね。しかし顔の肌に常在しているので、取り除ことはできません。どのようにしてニキビを悪化させるのを防げるでしょうか。

黄色ブドウ球菌がニキビの原因にならないように

一番大事なのは、最初の段階の白ニキビができずらい環境を保つことです。

第一に、皮脂の過剰分泌を起こさないよう、食生活を気をつけたりストレスをためないようにすることです。第二に、ニキビの原因となる皮脂の詰まりを起こさないようにすることです。

特に日頃の洗顔には気をつけたいものです。きちんと肌ケアをしておけばターンオーバーも正常に機能するので、皮脂の詰まりによる肌トラブルを防ぐことができます。

万が一、ニキビができてしまったら、絶対にいじらないことです。いじると手指や顔の表面部分に付着している雑菌(黄色ブドウ球菌も)が入り込み炎症や膿の原因にもなります。

どうしてもニキビが気になるのであれば、自己流で処置しようとせずに皮膚科に行って診てもらうことをおすすめします。

まとめとして

黄色ブドウ球菌は顔の肌に常在しているものですが、身体のバランスを崩すと黄ニキビの原因にもなりうるものです。

日頃のスキンケアとともに、体内のバランスを保てるような食生活、ニキビのできづらい体質を維持することで、黄ニキビの発生を防ぐことができます。

もし一つでも黄色ニキビができてしまったら、繰り返さないためにも生活全般を見直すこと、赤ニキビに触れないよう細心の注意を払うことが必要です。