前十字靭帯再建の手術が無事終わると早速リハビリが始まります。

手術後1~2日後に看護師さんがなんやら膝を曲げる機械をベットまで持ってきます。初期は機械に足を載せて”優しい”リハビリを行います。

術後2週間後くらいだったと思いますが、ここからが試練の始まりです。

リハビリ器具と言う名の拷問

松葉杖をついて自分で歩けるようになる頃からリハビリ室通いが始まります。リハビリ室では毎回10分程度の拷問、いやリハビリを行います。

硬いマットのベットに腹ばいになります。それから手術した方の足を90度に曲げます。足首にはがっちりベルトのようなものをしてからワイヤーが滑車を伝って伸びて行き、その先は重りがあります。

分かりやすく言うと「エビぞり」になったまま我慢するという罰ゲーム風リハビリです。本当は写真があると一番わかり易いのですが、残念ながらありません。

目的は手術後硬くなってしまった膝をほぐして可動域を広げてゆくというものです。身体の曲がらない部分を無理やり曲げて広げるというのはもはや拷問に近いかなと思いました。

リハビリ仲間だったおじさんも交通事故で靭帯を断裂した方で「痛い!痛い!」と叫びながらリハビリに励んでいました。リハビリの時間になると胃が痛くなるということだったので、よっぽど嫌だったのでしょう。

自分の番に回ってくると同じ痛みに耐えなくてはならないので、音楽を大音量でかけて我慢していました。

おかげで今の私があります

初めはかなり痛かったのですが徐々に可動域の範囲が広がってゆくのが目に見えて分かりました。少しずつ痛みを感じることもなくなり無事リハビリをクリア出来ました。

どんな怪我でも言えることですがリハビリはとても重要ですね。術後から始めるものが多いですが、その時期にすべきことを怠ってしまうと後々の生活に大きな影響を及ぼすことになるでしょう。

つらかったけど、やって良かったと思ったのがリハビリです。

おかげさまで今は普通に膝が曲がるようになっています。