医師が変形性頚椎症を解説する

痛みやしびれ、運動障害が生じることも

変形性頚椎症は頚椎の端に棘(とげ)ができて神経や脊髄を刺激するのですが、首や肩、腕などにこりや痛み、しびれを生じさせます。

首から肩にかけてこりや痛みを生じさせます。程度としては一番初期のものになるでしょう。しかし骨に変節が見られるとしても必ずしもこりや痛みを生じさせるわけではありません。

変節した部分が神経に触れるかどうか、その程度によっても症状の出方が異なるので個人差があります。この時点では、単なる肩こりとしか認識されないことが多いです。

その一方、背中にできたとげにより神経を刺激して方から腕にかけて痛みやしびれが出ることもあります。しびれが出る場合は速やかに整形外科を受診して検査を受けましょう。

※自律神経が障害を受け、血管の働きが狂い頭痛やめまいなどを伴うことがあります。

変形性頚椎症の症状が進んでゆくと、脊髄にまで刺激を与えるようになり、下半身にもしびれや神経痛が生じます。場合によっては歩行困難や排尿障害に至ることもあります。

痛みの症状や度合いは人それぞれですが、我慢できない痛みが生じたり、しびれがあるならば速やかに整形外科を受診して検査を受けた方が賢明です。