変形性頚椎症の予防方法を解説する医師

首を反らせる姿勢は負担になる

首を反らせる姿勢は椎間板に負担をかけ、老化を早めることになります。

椎間板は20代の頃から老化が始まります。無理な姿勢で椎間板に負担がかかると少しずつ潰れて変形してゆき、それに伴い骨棘(骨のとげ)が形成されてゆき、変形性頚椎症の原因となります。

もちろん老化という要素もあるのですが、日常の心がけ次第で発症をできるだけ抑えてゆくことができます。

生活の中で首を反らせる姿勢としては、例えば食堂などで高い位置にテレビが設置されている場合がありますが、同じ姿勢で見続けるのは首にはよくありません。また、高い所の掃除など上をずっと見ながらする作業にも気をつけましょう。

家庭でできる簡単ケア

基本はよく温めることです。首を温めることにより血液循環の流れを活発にして、首のこりを取ることができます。

定期的な運動も大切です。運動をしないでデスクワーク中心の方は同じ姿勢をしていることが多いので、常に肩や首のこりの原因を抱えている状態にあります。

仕事の合間に意識的に肩の上げ下げや肩を回すだけでも緊張を和らげることができます。首の筋肉や関節を常に柔らかい状態に保つことにより、未然に首のこりや痛みを避けることができます。