更年期障害と首の痛みの関連を説明する医師

更年期障害とは?

日本人女性の平均閉経年齢は51才ですが、大体その前後5年が更年期の期間です。早い方だと30代から更年期に入ることがあります。

更年期に入ると女性ホルモンの分泌が低下してゆきます。ホルモンの分泌の低下に伴いバランスが乱れ、自律神経の失調による様々な症状が出てくるのです。

更年期障害の症状としては、倦怠感や理由もわからず気分がすぐれなかったり物忘れが出てくること、眠れなくなるといった感情に影響を及ぼす症状が出ます。身体に出てくる症状としてはめまい・のぼせ・動悸その他さまざまなものがあります。

心身の不調を感じ、しばらくしても取れなければ単なる気のせいではないことは明らかです。心身に及ぼす他の疾患を排除してもなお原因が特定できなければ更年期障害の可能性があります。一人で悩まずに早めの受診をおすすめします。

首の痛みとの関係について

なぜ更年期障害が首の痛みを生じさせるかというと、自律神経が乱れることで血液循環が悪くなって筋肉に老廃物が溜まりやすくなり、肩や首のこりを引き起こします。

特に更年期の時期は気分がすぐれないことが多く、悩みやストレスを抱えやすくなり、それが肩や首のコリにもつながってゆくのです。そしてこりがストレスや他の症状を引き起こすことがあるのです。

更年期障害の他の症状と比べると些細な事に見られるかもしれませんが、負のスパイラルに入り込まないためにも肩や首のケアは必要なのです。