骨粗しょう症を説明する医師

骨粗しょう症とは?

骨は表面から見ると固まりに見えますが、内部は繊維質のようなものが網の目状に織り合わされています。健康な骨は内部の密度が高く丈夫です。

実は骨も体の他の器官と同様に新陳代謝をします。古くなった骨を溶かすものと新しく骨を造り出す細胞があり、常に新しくされてゆくのです。

骨粗しょう症は女性に多く見られ、男性の約2倍に上るとされています。原因は閉経後に女性ホルモンのエストロゲンの分泌量が減速することにあります。そうすると骨の新陳代謝のバランスが崩れて骨を造り出す細胞の働きが鈍くなるのです。

健康な人の骨と比べて骨粗しょう症の肩の骨は内部がスカスカな状態になっているので、ちょっとしたことで骨折をする恐れがあります。高齢者になると大腿骨などの骨折による入院が原因で寝たきりになってしまうこともあるので十分な注意が必要です。

首の痛みとの関係について

骨粗しょう症が原因で背骨に圧迫骨折を引き起こすことがあります。そうすると背骨が曲がってゆくので猫背のような状態になります。猫背の姿勢は首が前に出た状態で、常に首の筋肉が緊張している状態になりますので首のこりや痛みの原因となります。

骨粗しょう症の予防手段は1.食事(カルシウムやビタミンの摂取) 2.運動 3.日光を浴びる が代表的です。病院での検査や治療も大切ですが、先ほどの3つの予防手段が土台となった上で行われますので、生活習慣の改善や個人の努力は欠かせないでしょう。