肩や首に生じるコリや痛みを大まかに分類して考えられる病名を分類してみました。一つの目安として参考にされてください。
若年層の肩や首のこり
筋肉の使いすぎや同じ姿勢を続けることで生じることがあります。いわゆる「肩こり」で症状が重くなく、しびれなど他の症状が出ていなければセルフケアで完全することが可能です。
中高年層の首のこりや痛み
老化に伴う組織の変性が多く見られます。椎間板の水分の低下や骨の変形に伴い症状が出ることがあり、病院の受診が必要になります。一般的には椎間板ヘルニアや変形性頚椎症を疑います。
痛みにしびれが伴うもの
神経を圧迫することによりしびれが出ることがあります。どの部分の神経に触れているかを調べる必要がありますので、病院でMRIなどを使って精密検査をします。
頚椎症やヘルニア、後縦靭帯骨化症などの原因が考えられます。手術せずに温存するかどうかは、症状の度合いや保存療法の成果、現在と手術後の生活の質などを勘案して決定します。
ストレスが原因のコリや痛み
ストレスにより自律神経の働きが乱れて、首の痛みやこりを引き起こすことがあります。場合によってはうつ病の症状として痛みやこりが出てくることもあります。自分でもうつ病にかかっていることを気付かないことがあるので注意が必要になります。
※整形外科以外を受診する病気でも首や肩の不調を訴えることがあります。整形を受診して考えられる病気の可能性を排除しつつ、適切な科を受診して原因を探し当てることは大切です。