免疫を高めるために食習慣は大切です。
一日三度の食事なので、何を取り入れるかによっても身体の作りが大きく変わるのは言うまでもありません。定期的に免疫を上げる効果のある物を食べていれば、自然と良い状態を保つことができます。
今回は無理なく日頃の習慣に取り入れやすい代表的な食べ物を紹介したいと思います。
ニンニクとヨーグルトを食べると免疫が上がる理由とは?
免疫アップさせる食べ物の代表格はニンニクです。
ニンニクには独特の臭いがあります。臭いの元となっているのがアリシンという成分です。アリシンには免疫細胞を活発化せせる効果があります。
ニンニクのアリシンという成分は切ったり刻んだりすると発生します。我が家では炒めものに刻んだニンニクを入れて食べています。ニンニクを低熱で揚げるとアホエンという物質を作り出し抗酸化作用を期待することができます。
さらにアリシンは体内でビタミンB1と結びつくことで疲労回復の効果を長く持続させる働きがあります。ニンニクを食べると元気になった感じがするのはこの理由からです。
その他ニンニクには血糖値を正常値に保つはたらきがあったり血液に流れをスムーズにさせる効果があります。適度に取り入れると免疫力もアップするので積極的に食べたいものですね。
ヨーグルトは腸内の免疫を高める役割がある
腸内には体内全体におけるリンパ球の6~7割が存在していると言われており、腸内はいわば免疫の要となっています。つまり腸内環境が整っていれば免疫も高まるのです。
腸内には善玉菌と悪玉菌が存在しており、どちらが優位になるかで免疫が高まるか下がるかが決まります。この点でヨーグルトは善玉菌を増やす助けになるのです。
ヨーグルトが腸内に入ると善玉菌はヨーグルトに含まれている乳酸菌などを取り入れるので活発になって増殖します。この結果、悪玉菌は劣勢になるので免疫が高まります。ヨーグルトだけで食べるのは物足りないと感じる方はバナナを刻んだりドライフルーツなどを入れると食べやすくなります。
◆発酵食品もおすすめ
発酵食品も同様に腸内環境を整えて免疫力アップの効果を期待できます。納豆やキムチ、味噌汁など簡単に取り入れられるメニューなので積極的に取り入れたいものですね。
しかし、覚えておきたい点も一つあります。
効果の上がりやすいものは人によって違う
普通の食品を通じて免疫をアップさせる上での注意点は、人によって効果の上がりやすいものがそれぞれ違うことです。なぜ同じ食品を摂っても効果が異なるのでしょうか?
理由は腸内環境にあります。腸内には約数百兆もの腸内細菌が存在していますが、人によってパターンも異なります。それで、必ずしもヨーグルトがその人にとって最善の選択肢でないこともあり得ます。(身体には良いのですが)
なおかつ食品は薬ではないので「特定の食品が身体に良い」と言われていたとしても、同じものを大量に摂取するのはおすすめできません。
「ある食品を2~3週間摂ってみて効果があるか確認する」という話もありますが、その時期の体調やストレスなどの他の要因も影響します。一般の食品を短期間摂取して、大きな効果を期待するのには無理があります。
もし特定の食品が自分に合っているかどうか確かめたければ、ある程度の期間にわたり適度摂取してゆく必要があります。しかし食のバランスを保つにはヨーグルトだけでなく、総合的に腸内環境を整える食品を選ぶならば最善の効果を期待できるでしょう。
上記の点を考えると、日本食には腸内環境を整えてくれるものが多いので(納豆や漬物など)和食中心の食生活+特定の腸にプラスになる食品を加えてゆけば、自ずと免疫力アップを期待できますね!