頚椎椎間板ヘルニアの治療を解説する医師

一般的な症状に対する治療

整形外科でヘルニアと診断されたならば、とにかく安静にすることが重要です。急性期には痛みやしびれが出ることがあります。ちなみに私は38度の熱が出ました。

急性期には消炎剤や筋弛緩剤が処方されます。安静を保ちながら炎症や急性期の痛みが引いてくるのを待ちます。急性期の痛みが引いてきたならば医師の判断により首のけん引を行います。

最初は軽い重りをつけてけん引を行いますが、徐々に重りの重量を増してゆきます。筋肉の緊張をとり、首の詰まりによる神経への刺激を緩和する効果があります。同時にホットパックなどを患部に当てて血液の循環を促進し筋肉の緊張をほぐします。

急激に重量を増したり長時間行うことで効果が拡大するわけではありませんし、むしろ身体に余分な負担を掛けることにになるでしょう。焦らず医師の指導の従って行うことが大切です。

一般的に言って症状が徐々に緩和されてゆきますが、頚椎のけん引を行うことで症状が悪化したならば、直ぐに医師に報告しけん引を中止すうる必要があります。

強い痛みやしびれが生じる場合には

ヘルニアが神経根を刺激して強い痛みを生じさせているならば、神経根にブロック注射を打ち、痛みを軽減させせる処置を取ることがあります。

ヘルニアが脊髄を圧迫して歩行障害や感覚の麻痺、排尿障害を起こしているならば、手術を検討することが多いです。MRIなどの機器が備わっており専門医のいる病院で診てもらう必要があります。

頚椎椎間板ヘルニアの治療は医師による指導と治療が欠かせないので、首の不調が強い場合には原因を見極めるために速やかに病院に行くことをおすすめします。