「思春期ニキビと大人ニキビの違いって何?」
と疑問に思ったことがあるかもしれませんね。

恐らくこのような疑問を感じる方は二十歳前後の方だと思います。では実際に、思春期ニキビと大人ニキビってどんな点が違うのでしょうか。

比較してみましょう。

それぞれ年齢とできる部位、原因が異なる

思春期ニキビと大人ニキビの大きな違いの一つが年齢です。思春期ニキビは人もよりますが、小学校中学年から20歳前後、大学生くらいの年齢にまで及びます。

厳密な年齢の境目はありません。後述しますが、このくらいの年齢の方でも個人差があり、ニキビの原因により、どちらになるかが異なるからです。

できやすい部位もさまざまです。

思春期に出やすい部位としては、いわゆる「Tゾーン」おでこから鼻の辺りまでの部分と頬が頻発箇所です。大人ニキビの特徴は「Uゾーン」つまりからあごの部分にかけて、あと唇周りが出やすい箇所です。

原因に関してはそれぞれ大きく異なります。

思春期ニキビの原因は、成長期に伴い、皮脂が過剰に分泌されることによりニキビが発生します。毛穴から排出されなかった皮脂が固まり、そこから菌が繁殖することで炎症を引き起こします。

10代の頃の経験を思い出すと、朝晩きちんと洗顔をしているのに脂ぎってしまったことが多いかと思います。生活スタイルに関わりなく出る時は出るものです。

一方、大人ニキビの原因は全く異なります。不規則な生活スタイルや食生活、過剰なストレスが自律神経のバランスを狂わせたり、内臓を弱らせることでニキビが発症します。

つまり、思春期ニキビは成長期の力が出過ぎることで発生して、大人ニキビは心身が弱ることが原因なのです。

治療法はどちらも大体同じ

医師の説明
思春期ニキビも大人ニキビも原因や発生しやすい部位は異なりますが、治療法はどちらもだいたい同じで抗生物質を飲んでニキビの炎症を防いで治療してゆきます。

生活習慣や食の改善、きちんとスキンケアをすることなど、どちらのタイプでも効果があります。

ただ、思春期ニキビの場合は皮脂が過剰に出ることが原因なので、この部分を上手に対処します。大人ニキビの場合は原因もさまざまです。直接的な原因を解消しつつ、全体的に健康的な生活を送れるように努力します。

吹き出物とニキビの違いって何?

ちなみに「吹き出物」というのは、ニキビの俗称です。

最近は「大人ニキビ」という言葉が定着したので、職場などでも使えるようになりました。しかし以前は「ニキビ=思春期のもの」という考え方があったので、大人に対して「ニキビ」と言うのは申し訳ないので、「吹き出物」と遠回しに使っていた記憶があります。

なのでニキビ=吹き出物の考え方でOKです。