ひざ関節症における運動療法と言うのは一般的な「治療」とは若干異なります。例えば内科系の疾患で治療を受ける場合は投薬が中心になります。
もちろん患者さんの「治したい」気持ちは大切ですが、内科系の疾患は医師が主体となって治療を進めてゆきます。患者さんの側はそれに沿ってゆけば良いのです。
自分で膝の痛みを治す気持ちが必要
症状の度合いによっても異なりますが大抵は投薬によって痛みや炎症を抑えながら医師の指導によって運動療法を進めてゆきます。
すでにお気付きかも知れませんが治療の中心は病院ではなく自宅です。
いわば病院での投薬は「受け身」で行なうことができますが運動療法は家で行なうので「主体的」に取り組まなくてはなりません。
良くも悪くも家にいる時には誰も何も言ってくれませんので運動療法も自分次第です。この部分が多くの人にとって大きなハードルになる点です。
色々と工夫して運動療法を継続できるよう心がけなくてはなりません。役立つ点の一つは目標を設定して取り組むことです。→ 関連記事はこちら
病院での治療と言うと、ついつい医者任せになってしまいがちですが「自分の身体は自分で治す」くらいの考え方はないと誰も見ていない時に努力を継続するのは困難でしょう。
今後ずっと膝の手入れは必要という感覚で
一度傷ついた膝の関節軟骨や半月板は以前のように戻ることはありません。それで運動療法は今後ずっと行ってゆくスタンスが必要です。
しかし悲観する必要もないと思います。なぜなら人は基本的に健康的な生活を送る上で「運動」が必要だからです。
これは80歳になっても90歳になっても同じことです。
健康に過ごす上で歯を磨いたり十分な睡眠を取ったりするのと同じように運動を心がけるつもりで取り組んでみるのはいかがでしょうか。