近年は温暖化の影響で夏場の平均気温も上昇しています。夏場の最高気温も30年前と比べると2~3度上がっているようですね。地域によっては35度から40度近くにまで上がる所もあります。(熊谷とか館林など)
気温上昇に伴い東京などの都市部では、どこに行ってもエアコンを付けるので体感的に外気はますます暑くなっています。かと言って我慢すると熱中症になる可能性が高いので、どのご家庭でも付けてますよね。
今や夏場のエアコンは必要不可欠な存在ですが、なぜ免疫を下げることになるのでしょうか。
理由を解説してみましょう。
エアコンの使い過ぎは体温の低下を招くことになる
一日中エアコンの効いたオフィスで仕事していると、エアコンが全て温度調節をしてくれるので、自分の身体で体温を調整しづらくなってゆきます。なおかつエアコンの冷気で身体も冷えます。
そうすると体温が低下してゆき、免疫も活性化されなくなります。特にオフィスでデスクの位置によって寒い場所が出てくるので、自分で体温調節できるものを持参して適度な涼しさに保つのが秘訣です。
エアコンは便利な反面、快適すぎると人が本来持っている調整機能が働きづらくなります。夏場は暑くても適度に汗をかいて身体の代謝を活性化させることが大切なのです。
自律神経も不安定になり免疫も低下する
エアコンの効いた部屋と外を行き来することで、自律神経にも影響を及ぼします。人の身体は気温に順応するように造られていますが、急激な温度変化を繰り返すと交感神経と副交感神経が対応できなくなり不安定になります。
エアコンに慣れてしまうと身体が冷えた状態になっており、外に出た時に皮膚表面上は発汗していても、身体の内部は冷えたままになります。
自律神経が不安定になると免疫力の低下や下痢や頭痛など広範囲に及ぶ体調不良を引き起こします。この原因がエアコンの「冷え」によるものなのです。
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もちろん夏場のエアコンは熱中症を予防する上で必要不可欠なものです。しかし、あまりにも快適すぎると別の意味で免疫を低下させる原因にもなり得ます。
男性も含めてクーラー病の対策を
夏のクーラー病というと女性がなりやすいと思いがちですが、意外と男性もなりやすいので注意が必要です。若い方でも保温に無頓着だと知らずのうちに冷え体質になっていることがあります。
夏の時期になると必ず腹痛や頭痛、身体のだるさなど不定愁訴を感じるならば自己チェックしてみましょう。クーラー病の対策は基本的に女性と同様です。
◆服装に気をつける
以前は夏でもオフィス内ではネクタイを着用していました。これだけで体感温度が女性よりも若干上がるんですよね。しかし現在は地球温暖化対策/省エネも兼ねてクールビスなので会社によってはポロシャツなどの若干ラフな格好をすることもあります。
しかし人によってはチノパン/ポロシャツでエココンが効いている部屋にいると身体が冷えると感じる人もいるでしょう。お腹が冷える人もいますし、足元や腰回りかもしれません。
女性のように上に羽織ったりひざ掛けを使うのは少々・・と感じるでしょう。おすすめなのは薄手の腹巻きや夏用の通気性抜群のステテコです。これだけでも冷えを防ぐことができるので、ぜひ試してみてください。
◆食べ物や飲み物もよく選ぶ
夏場になると清涼飲料水やアイスクリーム、冷やし中華など冷えたものを摂り入れたくなるものです。しかしクーラーの効いた部屋で食べると、身体の外側/内側の両方が冷えるので、内臓の働きを阻害されるので胃腸にダメージを与えます。
外の炎天下ならまだしも、涼しい室内においてはできるだけ身体の内側を温める物を摂り入れることにしましょう。食事であれば唐辛子なども身体の内側を熱するのでOKです。あまり冷たいものばかり食べると内臓の動きが悪くなり食欲がなくなるので、夏バテの原因となります。