病院での診断の結果、膝の痛みの原因が変形性ひざ関節症と判明したら運動療法を中心としてできるだけ動かさなくてはなりません。
もしかすると人によっては「安静にしていたほうが良いのでは」と思われるかもしれませんが、これは腫れや炎症がある段階に限ってです。引いてきたら運動療法を始める必要があります。
痛くても動かさないと悪くなる理由とは?
整形外科の範囲のもので例えば捻挫や骨折などの場合は一定期間安静にしておくことで組織が回復してゆくので固定します。逆に言うとできるだけ動かさないようにします。
しかし膝関節の場合は炎症や腫れが引いたら動かす必要があります。そもそも膝関節の痛みの原因は関節軟骨や半月板の老化と同時に「筋力低下」が痛みを引き起こすものだからです。
とりわけスポーツや肉体労働に従事していなければ筋肉は年齢とともに衰える一方です。そのうえ膝関節も老化してゆくので自分の脚の筋肉が膝を十分に支えきれなくなり負担がかかるのです。
痛いのは重々承知ですが動かさないと筋肉もつかないのです。
脚の筋力 がないとますます膝に負担がかかるので関節症は進行してゆきます。そうなると余計に脚を動かすのが辛くなり運動をする気持ちにはならなくなるのです。
投薬治療や装具はあくまでも補助療法なので、運動療法を主体とした治療がひざ関節症にとっては一番効果の上がる方法です。
運動療法は病期がどの方でも有効なので医師の指導の元、継続して行われることをおすすめします。