心の状態と免疫が関係し合っているのは医学でも周知の事実です。人は大きなストレスを継続的に感じると、免疫力が下がって種々の感染症やがんに至るまで引き起こす危険があるのです。
ではメンタルの面でプラスの影響をどのようにして及ぼすことができるでしょうか。それは「ユーモアと笑い」を習慣づけることです。昔のことわざにも「笑う門には・・」と言いますが、先人はきっと笑うことと健康の関連性を既に見出していたのでしょう。
なぜ笑いが免疫と関係しているか、どうやって日常の中に「笑い」を取り入れることができるの考えてみましょう。
笑いが免疫を高める理由
がんや種々の感染症を防ぐ役割がある免疫としてNK細胞(ナチュラルキラー細胞)があります。人の体内に常にがん細胞は存在していますが、数や活動を抑制されることで健康な状態を保つことができます。
NK細胞は健康の砦なのです。
[参考資料] 厚生労働省:ストレスとうまくつきあう
人は笑うと神経ペプチドという物質が作られてNK細胞と結合することで活動が活発になります。結果、免疫力が高まり健康を維持する助けになります。
逆に感情にマイナスの影響を及ぶすような事に直面するとNK細胞の活動は鈍くなるので免疫も低下します。どのように生活の中に「笑い」を上手に取り入れることができるのでしょうか。
ユーモアのセンスは笑いを取り入れやすくする
人は年齢とともに笑わなくなると言われています。加齢とともに身体は衰えてくるので、思春期の時のような喜びはなくなりますし、何かしらの健康問題を抱えることが多いので、生活の喜びは減退しがちですよね。
さらに男性の方が女性の方よりも笑うことが少ないようです。
なぜでしょうか?
現代の社会の状況と一致していますね。
男性の方が割合的に職場で長時間仕事をしていることが多いので、ストレスを感じることが多いのかもしれません。加えて年齢を重ねると笑えなくなるのでしょうか・・そうであれば残念ですね。一般的に女性の方が感情を表に出すので、ストレスを上手に発散できるのかもしれません。
◆ユーモアのセンスを培う
人はユーモアのセンスがあると、人生につきものの様々な困難を違った角度で捉えることができるので、痛みを軽減する効果があります。どのようにして生活の中でユーモアを見いだせるでしょうか。
人には生来の性格や好みがあるので、お笑い番組などを見ても笑えないかもしれません。年齢を重ねてゆくと、昔見ていたテレビ番組も「くだらない」と感じてしまいますよね。
しかし笑いのセンスは年齢に関係なく磨いてゆくことができるものです。生活の中でユーモアのセンスを磨くならばたまに大笑いするよりも、頻繁に「小笑い」できる機会が増えてゆくでしょう。同時に人格面でも大らかさを培ったり、人とは少し違う角度から物事を捉えることができるようになります。
もちろん芸能人を見倣うのはおすすめしませんが、身近な人の中に品を持たせつつユーモアのセンスが豊かな人がいるのではないでしょうか。そういった人たちがどんな思考パターンを持っているか観察するだけでも楽しめますよ。
ユーモアと言うのは単に面白おかしいのではなく、心を和ませるものでもあります。例えばペット動画などをyoutubeで探してみても心がほっこりして小笑いしたくなります。
漫画も笑えるものもありますが、脳は活性化されないのでユーモアのセンスを磨くのは難しいです。内容を厳選して読書するほうがユーモアも含めた思考力を磨けるのでおすすめです。
もちろん人によって「笑い」のセンスは異なります。ぜひご自身にとって生活の中で「小笑い」できる物を探してみると良いでしょう。