歯周病の予防で一番重要なのが正しい歯磨きの習慣です。
歯磨きの時に、磨き残しの部分を減らせれば、これだけで歯周病にかかる確率を低くすることができます。(定期的な歯科検診とメンテナンスは必要です)
では、どのようにして磨き残しをできるだけ最小限に抑えたブラッシングができるでしょうか。
個人的な所見も交えて解説したいと思います。
利き腕によって磨きづらい部分がある
歯周病の原因は、磨き残した部分にプラークが付着して増殖することにあります。なぜ磨き残しが出てくるかというと、歯の磨き方には人それぞれ癖があり、なおかつ歯並びも一定ではないからです。
覚えておきたい点として利き腕によって磨きづらい部分があるということです。
大抵の方が右利きだと思います。
右利きだと歯を磨く時に左側(上下とも)は磨きやすいはずです。(右腕とブラシが直線上に並ぶため)右下の部分も表裏ともブラシが届きやすいです。しかし右上の部分はどうでしょうか?
私は右利きなので、この部分が一番磨きづらいです。グリップをペンハンドに持ち替えても、うまく磨けない部分になります。無意識のうちに歯を磨く順番の最後になっているので、やや適当になりやすい箇所でもあります。
同様の状況であれば、自分にとって一番磨きづらい部分から始めるのがおすすめです。(ていねいに磨きやすい)磨き方は人それぞれ癖があって違うので、分析してみると良いでしょう。
歯磨き粉をつけ過ぎていませんか?
歯磨きは歯とその周辺に付いたプラークを取り除くのが主な目的です。それに加えて口の中をサッパリさせるのも大切な点ですよね。
ドラッグストアに行くと多くの種類の歯磨き粉が並んでおり、効能や香りも様々です。最近の歯磨き粉は磨いた時の泡立ちも良いので、少し磨いただけでも何だかキレイになった感じがしますよね。
昔よく見かけたテレビのCMでは、歯ブラシの上にたっぷりと歯磨き粉を付けていましたが、一般的には歯ブラシの半分程度で十分です。(歯ブラシに水をつけると泡立ちすぎるので、濡らす必要はありません)
歯磨き粉をつけ過ぎると短時間で口の中が泡だらけになります。泡を吐き出して口をゆすいで終わりにしたくなりますよね。しかし、これで終わりにすると口腔内はさっぱりするのですが、歯は十分に磨けてないので、プラークが付着したままになります。
歯ブラシを当てる角度も大切
歯周病の原因となるプラークは歯と歯肉が接する部分にたまりやすいです。特に歯肉の間にプラークが残ると細菌が増殖して歯周ポケットが深くなり、歯周病が進行してゆきます。
それで境目の磨き残しを少なくするために、歯ブラシを当てる角度を90/45度の両方が必要になります。歯の表面や裏の部分は90度の角度で磨くことができます。
しかし歯肉との境は45度の角度で磨く必要があります。(プラークがたまりやすい箇所)最初に全て90度で磨き終えてから歯肉との境を45度で磨くか、口腔内を4ブロック(右左、上下)に分けてまとめて磨くかは個人の好みでOKです。
いずれにしても歯磨きは磨き始めから終わりの部分まで全て同じ程度、ていねいに磨く必要があることを覚えておきましょう。(私は磨き終わりの部分が疎かになりがちですw)
まとめ:セルフケアと歯医者の両方が必要
磨き方を工夫して、ていねいに磨いても人の手なので、必ず多少の磨き残しは生じます。それで定期的に(半年、最低でも一年に一回)歯科に行って歯石を除去してもらいましょう。
まとめると、日頃のケアと歯科で行う歯石除去の両方によって歯周病予防は万全になります。歯は快適な生活をする上で基本的なものなので、ぜひ大切にしたいものですね。