体の不調を単に老化現象と思うべきではない理由

中高年になってくると身体のあちこちが段々と不調をきたすようになってきます。人によっては「老化現象だから」と言って片付けてしまうこともあるようです。

もちろん自分の老いをありのままに受け入れるのもポジティブな考え方かもしれませんが、実はそこには危険な要素が潜んでいるのです。

単に老化現象と済ませるべきではない理由を解説したいと思います。
 

受け入れるのも大切だが改善する意欲を削ぐことにもなる

例えば中高年の方が「膝が痛い」と感じるとしましょう。膝の痛みの原因の多くは変形性膝関節症と言って膝関節内の軟骨がすり減っていくのが原因です。

確かに加齢とともに軟骨も老化してゆくのですが原因はそれだけではありません。中年太りや運動不足が膝に大きな負担をかけることにより膝の痛みを生じさせることが少なくありません。

そんな時に「老化だから」と片付けてしまっては改善する意欲を削がれてしまいます。本来は減量のための食事制限や生活習慣の見直し、定期的な運動が解決策になるのですが、老化と諦めてしまい努力をしなくなる恐れがあるのです。

◆本当の原因を見極めて改善する努力が必要

人の身体は老化とともに衰えてゆくことは否めませんが、本当の原因は老化以外の所にあることが少なくありません。

それで身体の不調をきたすようなことがあったら、きちんと原因は何かを見極めるために病院で診察してもらったり自分で詳しく調べることをおすすめします。

老化として受け入れなければならない部分は受け入れて、なおかつ出来る限りの改善策を実行するのが本当の意味で「老いを受け入れる」ことなのかと思っている中年世代の心の声でした。