免疫力を高めるには日頃の生活習慣が大切です。何を食べるかやどの程度運動するか、ストレスをためないような生活スタイル全般が健康を保つ助けになります。
さらに腸内環境を整えるのが免疫を高めるためのコツなのです。なぜ免疫なのに腸?と思われる方もいるかもしれませんが、実は免疫と腸は大いに関係があるのです。
理由を詳しく知るならば、きっと毎日「腸活」をしたいという気持ちになると思います!
腸内に免疫の半数以上が集中している
腸内には体全体の免疫の半数以上が集中しているのをご存知でしょうか。他の部分は自律神経が関係していると言われています。自律神経はメンタルの状態と多いに関連があります。
「病は気から」と言いますよね。仕事や家庭で大きなストレスを抱えたり、精神的につらい状態が続くと風邪や何らかの疾患にかかりやすくなるのは周知の事実です。
一方、腸内環境と免疫の関係を考えると「健康は腸から」とも言えるのではないでしょうか。腸内にはナチュラルキラー細胞をはじめ、様々な免疫系が絶え間なく働いています。
どのようにして腸内環境を整えて免疫力を高めることができるでしょうか。口からどんな物を取り入れるか少し工夫するだけで、免疫を多いに改善することができます。
腸内環境を改善するために役立つ食べ物・飲み物
簡単にできる方法として、ビフィズス菌や乳酸菌飲料を飲むことです。腸内の悪玉菌を減らして善玉菌を増殖する効果があります。ヤクルトでもOKなのでコンビニで簡単に買うことができますね。
腸内には善玉菌/悪玉菌の他に『日和見菌』といった変わった菌が存在しています。読んで字のごとく、普段はどっち付かずなのですが、善玉菌か悪玉菌のどちらかが優勢になると加担するという得意な性質があるのです。
つまり普段から腸に良いものを取り入れているならば、常に腸内は善玉菌が優勢になるので免疫力を高い状態に維持できる仕組みが備わっているのです。
◆発酵食品も腸内環境を整える
おすすめの食べ物は発酵食品です。納豆や味噌やチーズ、キムチなども発酵食品ですね。発酵食品の中には好き嫌いがあると思いますが、上手にメニューの中に取り入れることにしましょう。ちなみに我が家も自宅で納豆を作っています。
[関連情報] 自宅で納豆を作る方法
日本食の定番である納豆に味噌汁というメニューはそれなりの意味があるんですね。
他にも食物繊維を摂ると整腸効果があると言われています。食物繊維は大腸まで消化されずに通ってゆくので大腸内の環境を整える役割があります。
特におすすめは根菜です。若い世代の方だと根菜を自分で調理する割合は少ないかもしれませんね。大根以外にもニンジンやゴボウなども食物繊維が豊富と言われています。
これらの食材からメニューが思い浮かばなければクックパッドなどのレシピサイトを見ると美味しく食物繊維を摂りいれることができます。
風邪を引いた時の注意点
そもそも風邪を引くというのは免疫が低下している証拠です。同時に風邪を引くと腸内環境が乱れるがちなのをご存じでしょうか?その理由は薬と関係があります。
風邪をこじらせてしまい扁桃腺炎や気管支炎になると抗生物質を処方されることが少なくありません。この場合は自己診断せずに医師の処方どおりに薬を服用する必要があります。
しかし抗生物質を飲むと同時に腸内の善玉菌も死滅してしまうので、免疫の状態に悪影響を及ぼします。抗生物質は腸にとってはダメージになるので、下痢をする方も腸内環境の乱が原因なのです。
どうすれば良いでしょうか?
一つの方法として、抗生物質と同時に耐性乳酸菌製剤(ビオフェルミンRなど)を処方してもらうことです。耐性乳酸菌製剤とは抗生物質を服用しても乳酸菌の生成を促すので、腸に及ぶ影響を最小限に抑えることができます。
ドラッグストアでは市販されておらず、抗生物質を処方する際にのみ用いることができるので、ついでに医師に訪ねてみることができます。
もちろん普通の整腸剤でも一定の効果があるので、風邪を引いた時には飲んでおくと腸内環境を維持することができますよ。