都市部だと歯医者は街なかにたくさん存在しているので、かなりの選択肢がありますよね。東京だけでも歯科医は15,000人以上いるそうで、かなりの数になります。
[参考資料] 医師・歯科医師・薬剤師調査 東京都集計結果報告(平成26年)
2015年時点の東京都の人口が1351万なので、約800人に一人の割合になります。それだけ歯科医が多いと選択肢が広がりますが、歯科医との相性も考える必要があるでしょうか。
一つはどんなタイプの歯科医が治療を受けやすいかで、もう一つの点は患者さんの側が歯科医をどのように捉えているかです。この2点を総合していわゆる『相性』が良いかどうかを決めることもできます。
※ここで述べる『相性』というのは一般的な意味合いのものです。
患者さんに合わせた対応をしてくれる歯科医を選ぶ
患者さんの観点からすると歯科に行くこと自体、不慣れなので上手に自分の言いたいことを伝えきれないこともあります。(事前に紙に書いておくと上手に伝えられます)
こちらの知識不足から出る考えも少なくないと思います。そんな時に医師がどのような対応をするかで、人となりが大体分かります。今どき、高圧的な対応をする医師はいないと思いますが、決めつけて言われてしまうと不安になってしまいますよね。
あと面倒くさそうに対応する医師もスルーしたほうが良いでしょう。患者さんの事を第一に考えるよりも、次から次へと顧客をさばくことに主な関心がある証拠です。
どんな科の医師にも言えることですが、難しく思えることを分かりやすく表現する技術と、辛抱強く説明するのは医師としての基本的なスキルの一部です。
開業医で担当の医師が一人しかいなくて、口コミを見ると同様の書き込みが多い所は、実際に来院すると同じ目に遭う可能性は高いでしょう。
現代医療の基本的な考えとしてインフォームド・コンセントと言うものがあります。医師が十分に治療に関する方法を説明して、患者さんの同意の上に治療を進めてゆくものです。
歯科治療も場合によっては幾つもの選択肢が存在することもあります。この時に十分に考えるゆとりを与えられずに、自由診療の範疇の治療をひたすら勧めてくる医師は患者さんの事よりも売上に関心がある証拠です。(セカンドオピニオンをすることができます)
◆まとめると・・
医師が上手に説明をしつつ、患者さんが主体となって決定してゆけるような歯科医は相性が良いと言えるでしょう。しかし歯科医も人なので、こちらの対応の仕方によっても接し方が変わることがあるのも事実です。
歯科医を疑ってかかるのも良いとは言えない理由
別の病院で嫌な思いをしたことがあるとトラウマになり、どうしても歯科医を疑ってしまいたくなることがあります。「歯科医」というカテゴリーは同じだとしても「人」は全く異なるので、嫌な記憶を元に接するのは賢明ではありません。
治療に関して不明な点があれば、遠慮なく直接聞いてみることが良いでしょう。疚しいところのない医師は患者さんの質問に喜んで答えてくれますよ。
相手も人なので、こちらが初めから疑ってかかると気持ちの良いものではありません。(相手にも伝わりますし・・)決定的な理由がない限り、医師を信頼することができます。(本当に問題があれば病院を変えれば良いだけの話です)
まとめとして
医師との「相性」という書き方をしましたが、医師としての基本的なコミュニケーション能力が欠落している人は、恐らくどの患者さんにとっても悪いタイプの人です。相手に合わせた説明の仕方ができる方は、大抵の患者さんにとって相性の良い歯科医でしょう。
その一方、相手も人なので、こちらの側がどのように対応するかによっても結果が異なることもあります。いずれにしても、本当に心配な点があるならば、セカンドオピニオンをするのが無難です。