全身性エリテマトーデス(SLE)と精神障害の関係
私の友人で昨年から言動が普段の様子とは異なることが多くなった人がいます。周囲から見ていても明らかに違うので、家族にとっては尚更のことでしょう。
家族が半ば強制的に病院に連れてゆき精神科で診てもらったようですが異常なし(本当かな?)と診断されたようです。ちなみに脳波にも異常がなかったようです。
その後まもなく別の病状で2週間ほど入院していたところ、スッキリした様子で帰ってきました。以前のような普段の様子に戻ってきました。友人の話を聞いていたところ新たな事実が見えてきました。
実はこの友人、全身性エリテマトーデス(SLE)に罹ってから既に20年ほどが経過しているようです。精神科で異常なしと言われたのは私にとって非常に不可解なのですが、SLEと精神障害には関わりがあることが明らかになっているのでメモとして残しておきます。
[参考資料] 国立研究開発法人 科学技術振興機構 [JST]
注意書き:精神障害はそれ自体でも起きますし、他の疾患により引き起こされることもあります。ここでは他の疾患を排除していることを前提条件として記事をまとめています。すでにSLEかその疑いのある方は主治医にご相談されることをおすすめします。
全身性エリテマトーデス(SLE)の症状の一つが精神障害
先の資料を調べてみると、全身性エリテマトーデス(SLE)の患者さんの一定数は精神障害を患うことがあることに気付かされました。
私の友人の場合は病気を患ってからかなりの時間が経過しますが、自分ではそのことに気が付かなかったようで医師ともその点ついては話し合ったことはないようでした。
必ずしも全ての方が精神障害を患うわけではないようですが、ある程度の人は罹るので他の疾患を除外しつつ予備知識として持っていても悪くないと思いました。
ステロイドパルスの副作用としての精神障害
全身性エリテマトーデス(SLE)の治療方法としてステロイドパルス(多量のステロイドを点滴する)が挙げられますが、副作用の一つとして精神障害を引き起こすことがあります。
この場合は症状に応じて投薬などの対処療法が施されます。主治医/精神科医と連携を取りながら症状を和らげるように努めてゆきます。
◆適切な対処をしつつ病気と付き合う必要性
全身性エリテマトーデス(SLE)の場合は治療をやめるわけにはいかないので、副作用が出ることも勘案しながら治療を進めてゆきます。
つまるところ薬の効果と副作用を比較衡量してどちらの効果を望むかという問題になります。症状が重いのは全身性エリテマトーデス(SLE)のはずなので、適切な対処をしつつ病気と上手に付き合っていく必要があるでしょう。
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