生食は危険!鶏肉がカンピロバクター食中毒の原因に

皆さんはご存知でしょうか?食中毒の原因として多いのがカンピロバクター菌です。
ノロウイルスなどに比べるとあまり聞き慣れない菌かもしれませんが、実はスーパーなどで購入する鶏肉の7割前後からカンピロバクター菌が検出されているそうです。
普通に鶏肉を食べること自体には問題はありません。しかし「食べ方」を間違えると痛い目に遭ってしまいます。
気をつけるべき方もいるので、その理由を解説したいと思います。
カンピロバクター菌とは?危険性について
カンピロバクター菌とは私たちが普段スーパーで購入する牛・豚・鶏肉の内蔵(腸)に含まれているもので、食べてから3日前後してから発症します。
下痢や嘔吐をはじめ、熱が出てくるのですがこの時に「昨日何食べたっけ?」と考えると該当するものがなく焦ってしまうので、数日にさかのぼって食べた物を思い出す必要があります。
カンピロバクター菌による食中毒は命に関わることはありませんが、難病のギランバレー症候群を併発することがあるので要注意です。それで体調が悪くなったら直ぐに医療機関を受診することをおすすめします。
◆とにかく生の鶏肉を食べないこと
鳥の生食をする方はあまり聞いたことがありませんが、十分に加熱されていない状態の鶏肉(または内蔵)を食べると生食の状態と同じことになります。

他には鶏肉が菌に汚染されていた時に、肉を切った包丁を洗わずにそのまま野菜を切ってサラダなどを作っても間接的に菌が移る恐れがあるので注意が必要です。
◆飲食店で注意したいこと
飲食店が提供するものだからといって安心はできません。例えば鳥のささ身を湯通ししただけの物は表面は加熱されていますが中身は生のままです。焼き肉をする場合も同様で、十分に焼けていない鶏肉の中は生のままなので十分に加熱しましょう。
昨今の食中毒の報道を見ていると飲食店の提供するものを鵜呑みにしてしまった結果生じている件もあるので、消費者が賢くなる必要があります。
鶏肉が原因でカンピロバクター菌による食中毒になっている方が割合としては多いので、特に鶏肉を食べる時には十分に加熱されているものを食べるように気をつけたいものです。
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