痛いっ!ぎっくり背中の治し方と予防法
以前に仕事中、重い荷物を連続して受渡していた時のことです。突然「ピキッ!」と一瞬何かが止まった感じになり、その後、激痛が背中に走り動けなくなってしまいました。
これを「ぎっくり背中」と呼ぶようです。
ぎっくり背中には様々な原因がありますが、今回は私のケースのように重い物を持った時になぜ起こるのか、対処方法について詳しく解説したいと思います。
原因は背中の筋肉の損傷
「ぎっくり」というと骨が外れたようなイメージがありますが、言葉の意味は『不意をつかれて驚き動揺するさま』を表します。[出典] コトバンク:ぎっくり
つまり急に背中が痛くなり驚く様子を指すわけです。(ちなみに「ぎっくり背中」は俗称であり、医学用語ではありません)
原因は背筋の損傷にあります。しかし、普通に重い物を持つ時には起こらないのに、ぎっくり背中を引き起こすのでしょうか。ここが注意点(私の反省点w)になります。
捻(ねじ)る動きと重い物の組み合わせは、ぎっくり背中の主な原因
身体が捻る動きをする時には自然と背中の筋肉も引き伸ばされます。それと同時に重い荷物を持つなどして過度の負荷がかかると背中の筋肉を損傷するわけです。
私のケースも、重い荷物を連続して右から左へと流れるように車に積み込んでいたので、捻る動き×荷物=ぎっくり背中の方程式に当てはまってしまったようです・・
ぎっくり背中の治し方
重い荷物を持った時にぎっくり背中を発症してしまった場合の治し方は、基本的にぎっくり腰と同じです。(筋肉損傷の基本的な治療法を行えばOKです)
まずは安静にします。横に慣れるような環境であれば楽な姿勢で横になり、ゆっくりと休みます。デスクワークなど、椅子に座っていなければならない姿勢の場合は少し背中を反らすようにすると楽になるかもしれません。
簡単な対処法は湿布を貼ることです。この時に温湿布でも冷湿布のどちらでも構いません。(効果はどちらも同じです)使ってみて気持ちの良い物を選びましょう。
症状により急性期には氷を使って冷やすことも可能ですが、長期に渡って使うことはすすめられません。なぜなら冷えが継続すると血流が悪くなるので組織の修復に時間がかかるからです。
筋肉の損傷により炎症が出て痛むならばロキソニンなどの消炎鎮痛薬を服用することで、痛みを最小限に抑えられます。よほど症状がひどくないかぎり、一週間の期間もあれば治るでしょう。
もし、一度ぎっくり背中を発症してしまったのであれば、次も起こす可能性があります。そこで大切なのが再発させないための心構えです。
ぎっくり背中の予防法
上記の条件で発症した場合、特に注意したいのが思い荷物を持つ場合です。持つ時に必ず直立の姿勢で持ち上げて、持った状態で身体を拗じらないことです。
なおかつ上半身だけで荷物を持とうとせずに、軽く膝を曲げつつ体全体で荷物を持ち上げると一点に負荷がかかるのを防げます。
筋肉は使っていないと柔軟性を徐々に失い弱くなってゆきます。生活の中で軽いストレッチや体操、筋肉トレーニングなどを行うことで強度を保つことができます。
もしそれでも頻繁に発症したり、痛みが長引くようであれば、整形外科あるいは整骨院で診てもらうことをおすすめします。
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