本当に大丈夫？右脇腹の痛み－実は様々な原因がある

突然に右脇腹が痛くなったことがあるでしょうか。

場所が場所だけに心配になるのも無理はありません。痛みの種類も様々で、チクチク痛むものや鈍痛、激痛におそわれるものまであります。

もし激痛が走ったら直ぐに医療機関を受診する必要がありますが、その他の痛みの場合はどうすれば良いのでしょうか。いずれにしても検査をするのが確実です。病院に行くまでの間、どんな病気が可能性としてあるのか参考にしてください。
 

右脇腹の痛みが原因となる病気

これは病気ではありませんが便秘が原因になることがあります。何日も便が出ないと腸内にガスがたまり、圧迫されて右脇腹が痛くなることがあります。日頃のお通じの状況と照らしあわせてみることができるでしょう。

ランニングをしたり運動をしている時に右脇腹が痛くなるのは横隔膜が引っ張られることが原因のようです。横隔膜というのは簡単に言うと肺とお腹の境目にある筋肉のことです。

痛みの仕組みとしては、走ると内臓も揺れることになりますが、この時に横隔膜が引っ張られるような感じになって痛みが生じます。運動後しばらくして痛みが収まれば横隔膜の部分が原因となります。

その他には盲腸かと思ったら実は股関節の痛みだったと言うものあります。

◆ここからが病気のお話になります。

右脇腹の下腹部に近い場所が痛いならば盲腸（虫垂炎）の可能性もありますし大腸憩室炎の場合もあります。

実はあまり知られていない「大腸憩室炎」という病気は大腸の構造からして管が真っ直ぐではなく袋状になっていますが、その部分に便がたまって炎症を起こすことで発症します。

起こりやすい部位の一つが盲腸の近くになるので自己診断だけでは誤解しやすい部分になります。速やかに医療機関を受診して検査を受けましょう。

次に右の腹部の痛みに起こりえる病気として胆嚢に関するものがあります。胆嚢というのは肝臓の脇に付属するような形で存在している小さな臓器で胆汁を蓄えて脂肪分の消化を助ける役割があります。

しかし胆嚢が炎症を起こし（胆嚢炎：原因の多くが胆石）たり胆石症にかかったりすると右の腹部に痛みが生じます。初期段階ではエコーと血液検査を行います。

他には「尿路結石」も原因の一つです。腎臓と尿管は左右両方に存在していますが、右側の方に石が貯まると痛みが生じます。

石の部位としては「腎臓－尿管ー膀胱－尿道」とありますが尿管結石になると激痛におそわれるので止むなく医療機関を受診することになるでしょう。

右脇腹の痛みで特に注意が必要なのが肝臓に関する病気です。肝臓自体に痛みは感じませんが、臓器に異常が出ていたり癌ができていたりすると周辺の機能に影響を及ぼして痛みが生じます。

右脇腹が痛い・・と自覚症状を感じた時には既に癌が大きくなっていたというケースもありますので、日頃の生活習慣や飲酒の量には気を使いたいものです。

◆痛みが１・２週間続いたら検査をする必要がある

ここまで右脇腹に関係する病気を見てきてお気づきになったかもしれませんが、病院に行って実際に検査をしないと正確な病気を把握するのは非常に困難です。

それで上記の病気は参考例としてとどめていただき、痛みの症状が１～２週間続くようであれば一度医療機関で検査を受けることをおすすめします。