乳がんの検診を市町村の開始時期より早く行う理由
以前に身内で乳がんが発見された人がいます。ちょうど40歳になった時の市町村の婦人科検診を受けたところ偶然見つかりました。手術の結果、幸い早期だったので抗がん剤や放射線治療、ホルモン剤などの服用も全く必要なかったので助かりました。
一般的に言って市町村の婦人科検診は40歳から始まりますが、実は人によっては40歳になる前に既に婦人科へ行って検診を受けるべきタイプの人がいます。
一体どんなタイプの人たちでしょうか?
人によっては40歳が検診の開始時期だと遅い理由
先ほどの乳がんが発見された身内の方の入院時に、同じ病室では30代の若い人もいたようです。すでにがんある程度広がっているようで手術以外にも治療が必要になってくるのです。
しかし乳がんは早期で発見すれば手術だけで終えることも可能なので、さらなる治療が必要になるというのは発見がやや遅かったと言わざるを得ないでしょう。
ではどんなタイプの方たちが市町村で一般的に始まる年齢(大抵40歳)よりも早めに婦人科に行って検診をする必要があるのでしょうか。
◆乳がんになるリスクの高いタイプの方
乳がんは遺伝による原因があるとされており、特に母親や姉妹が乳がんになったことのある方は要注意です。先に上げた身内の方も父方ががん家系で実の姉妹も数年前に乳がんになっています。
別の原因としては女性ホルモンのエストロゲンの分泌が長いと乳がんにかかる率は上がる要因となります。初潮の時期が早かったり出産経験がない、あるいは遅かった方も該当します。
自分で婦人科に行って乳がん検診を受けるかどうかは最終的に自分で決定すべきことですが、少しでも心配に感じるならば婦人科の医師に相談することを強く勧めます。
◆実際に婦人科へ行って検診を受けるべき理由
乳がんの有無は自宅でのセルフチェックが可能です。しかし実際に乳がんにかかった人に言わせると自己検診をしていたけれど気が付かなかったとのことです。
それで婦人科へ行って検査する必要がありますが、医師の問診と触診に加えて機器を使って専門的に判断する必要があります。一つ目がマンモグラフィを使った検査です。
マンモグラフィとは乳房を挟んでレントゲン撮影をするのですが、この時に放射線を使うので心配される方がいます。しかしレントゲン撮影の被曝量は国際線に乗るのと変わらないので年に一度であれば影響は少ないです。(妊娠時には検査はできません)
もう一つは超音波検査です。乳房に超音波を当ててその反応でがん細胞が形成されていないかを確認します。どちらの検査も互いのデメリットを補うものになるので、できれば両方受けておく必要があります。
※超音波を使った検査は若年層の方ががんを発見するのに有効だと言われています。
上記の検査に抵抗のある方は少なくありませんが、最近は検査をする技師も含めて全て女性のスタッフで行っている病院もありますので、ネットを見てチェックされてから来院することができます。
◆まとめ:早期発見のおかげで人生が変わることもある
定期的な検診で早期発見をすることができれば、場合によっては手術のみで終えることも可能です。そうすれば投薬や治療が全く必要なくなるのでその後も定期検査のみで手術前と同じように生活することもできます。
ぜひ定期的に検診を受けておきましょう!
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