リンゴ病の流行と妊娠している方が注意する理由
東京都ではリンゴ病に関する流行警報が出されています。(2015年6月現在)
今の親御さんの世代であれば大抵の方が知っているリンゴ病ですが、実際に流行するとどのような影響が生じるのでしょうか。
特に妊娠している方が感染するとリスクを生じさせるので注意が必要です。ここではリンゴ病について簡単に内容をまとめています。
リンゴ病の正体は伝染性紅斑という病気
現在この病気がリンゴ病と呼ばれているのは頬に赤い発疹ができてリンゴのようになるのでそう呼ばれています。しかし正式名称は伝染性紅斑と言うものでウイルス( パルボウイルス)によって感染するものです。
主な感染経路は飛沫(ひまつ)によるもので咳やくしゃみを通じてウイルスが飛び散ってゆきます。他にもウイルス保菌者の分泌物との接触によっても感染することがあります。
現在のところワクチンなどの有効な予防手段はなく、手洗いやうがいを心がけることによって感染を防ぐしかありません。では実際に感染したらどのような症状が出るのでしょうか。
リンゴ病の症状-妊娠している方は注意
主に感染しやすいのは子どもたちで、風邪のような症状を伴います。時には熱も出ることがありますが割合は高くありません。
リンゴ病特有の紅斑(ほっぺが赤くなる)が出る頃には既に感染力はないため、インフルエンザのような学級閉鎖は今のところないようです。
ここまで考えるとあまり心配のない病気に思われがちですが、実は気を付けなければならないタイプの方とは妊娠している方たちです。
リンゴ病は大人でもかかることがある病気ですが紅斑は出ないことが多く、風邪の時にかかるような倦怠感や手足に症状が出るにとどまるようです。
しかし妊娠している方がリンゴ病にかかると、流産してしまうおそれもあるので特に注意が必要です。大人になって初めてリンゴ病にかかった方は婦人科に相談されることをおすすめします。
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