意外と知らないインフルエンザ流行の開始基準
昨日のニュースでインフルエンザが全国的に流行し始めたと報道されていました。毎年この時期になると開始が告げられますが、どのようにして決まるかは意外と知られていません。
そこでどんな風にして決められるのかを少し調べてみることにしました。
各医療機関の感染者数を元に決めるらしい
日本全国の医療機関(ニュースでは5,000となっていた)からインフルエンザの患者数が国立感染症研究所という期間に報告されるようですが、この人数で決まります。
一週間あたりの報告数が一医療機関中「1人」を超えるとインフルエンザが流行しましたよ、と言うことになります。先月末の時点では合計1万人近くの人が罹ったと報告されたので既に基準値を越えていました。
重要なのはインフルエンザの流行宣言が出された時には既にある程度の方が感染してしまっているという事実です。先に感染するかどうかは確率の問題もあります。
しかし絶対に感染したくなければ流行する少し前の段階でワクチンを接種しなければならないということになります。現在接種するワクチンは混合型なので型の当たり外れはなく心配はいりません。
ワクチンは4~5ヶ月間効果が持続しますしインフルエンザのピークは例年12月~3月くらいまでなので、11月の末くらいに摂取しておけば確実です。
もちろんワクチンを打ったからといって絶対にインフルエンザに感染しないわけではありません。しかし万一罹ったとしても重症化するのを防いでくれるので打っておいても損はありません。
まとめ
冬の時期は手洗いうがいなどを徹底することと、できるだけ人混みを避ける必要があります。どうしても出なければならない時にはマスクを着用したりして予防に努めましょう。
何よりも日頃の生活リズムを保って疲れ過ぎないのも大切ですね。
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